秋はコンサートづいています。
大好きなウィーンフィルの来日公演もありました。
曲目は大好きなマーラーの9番!
ブルックナーの6番!
ということで、マーラーは川崎公演・東京公演、
そしてブルックナーの東京公演のチケットを取っていたのですが・・・
「本人のコントロールの及ばない事情のため」という、わけのわからない理由で
指揮者のエサ・ペッカ・サロネン氏がキャンセルになり・・・
マーラーの川崎公演の日は
ネルソンス指揮・ハイドン・モーツァルト・新世界というプログラムに。
マーラーの東京公演の日は
ジョルジュ・プレートル指揮・シューベルト2番・ベートーヴェンの3番「エロイカ」に。
ブルックナーの東京公演の日は
フランツ・ウェルザー=メスト指揮・ブルックナーの9番に。
さて、11/9 サントリーホール。
フランツ・ウェルザー=メスト指揮・ブルックナーの9番。
来年のニューイヤーコンサートの指揮者です。
前プロはトリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死。
これぞウィーンフィル!というすばらしい音響を堪能です。
ウェルザー=メストの端正な指揮でゆったりと歌われるトリスタン音階にうっとりでした。
ところが・・・
ブルックナーになり、練習不足が露呈。
ウェルザー=メストは直前までクリーヴランド管弦楽団とのツアーがあり、
リハーサルの時間が取れなかったのは明白だったのですが・・・
ブルックナーは非常に演奏が難しい曲です。
全休止の後の出や、難しいアンサンブルで崩壊。
ウィーンフィルが、「自分たちのブルックナー」を持っているオケだったので
まだ救われた感もありますが。。。
ウィーンフィルがぶっつけ本番でやるとこうなるのか、というコンサートでした。
次の日、11/10 サントリーホール。
ジョルジュ・プレートル指揮・シューベルトの2番とベートーヴェンの3番「エロイカ」です。
今年のニューイヤーコンサートの指揮者です。
シューベルトは、老いぼれ指揮者が適当に振って、
ウィーンフィルが適当に「いつもの感じ」でうまく弾いてくれるという、
ウィーンフィルならではのユルめな演奏。
よくも悪くも、こういうことができるのもウィーンフィルなのだなぁ、と感じました。
そして、ベートーヴェン。
現代主流の、少数精鋭でコンパクトに・緻密に構築していく演奏とは対局的なベートーヴェン。
大編成で鳴らしまくります。
ズレズレでも・飛び出しても・気持ちよければいいじゃん!というベートーヴェン。
いわば、大御所が気持ちよく「マイ・ウェイ」を大熱唱していったというようなベートーヴェン。
お客さんは大熱狂でした。
21世紀の現代、こういうコンサートを体験できたのは、ある意味貴重だったのかもしれません。
アンコールはブラームスのハンガリー舞曲の第1番と、ヨハン・シュトラウスのトリッチ・トラッチ・ポルカ。
ブラームスはイマイチでした。トライアングルが下手すぎ。
音は汚いし・ズレてるし・浮いてるし。
対して、シュトラウスは最高でした!
今年のニューイヤーコンサートの再現です!この演奏が一番良かったかも(笑)
プログラムでは必要の無いトロンボーンの席と、スネアとバスドラが用意されていたので
アンコールはヨハン・シュトラウスかな?とは予想していましたが・・・
2日間ともウィーンフィル会心の演奏ではなかったとは思いますが、
違う切り口でウィーンフィルならではの演奏だったのだとは思います。
今年のニューイヤーコンサートの指揮者と来年のニューイヤーコンサートの指揮者という取り合わせも面白かったです。
川崎公演はまったく興味をそそられなかったのでチケットを払い戻しました。
聞くところに寄ると、川崎公演はウィーンフィルの日本公演史上最低の客入りだったとか・・・
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ソプラノさんの伴奏♪
9 年前
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