毎年夏にオーストリア第2の都市・グラーツで開催されている"STYRIARTE"(シュティリアルテ音楽祭)。
アーノンクールが中心となって企画される音楽祭です。
アーノンクールは毎年、この音楽祭ではCOE(ヨーロッパ室内管)と
CMW(コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン)で
オペラとコンサートを上演します。
古楽の大家として名を成したアーノンクールですが、
この音楽祭ではかなり大胆な実験的試みをしているようです。
3年前にグラーツで観たカルメンの衝撃は今でも忘れられません。
鮮烈で刺激的でシニカルで殺伐としたカルメンでした。
早々に、来年夏の案内が届きました。
2009年はなんと、ガーシュウィンの「ポギーとベス」をやるらしいです。Lichtdesign(照明デザイン)に Philipp Harnoncourt という名前が見えますが、
この方は Nikolaus Harnoncourt 氏の弟さんのようです。
このオペラはジャズの要素もふんだんに採り入れた作品です。
この作品中のアリアの1曲である「サマータイム」はあまりにも有名です。
クラシックを知らない人でもこの曲ならご存じでしょう。
そのガーシュウィンをアーノンクールが!
アーノンクール指揮で「サマータイム」を!
アーノンクールがガーシュウィンを指揮するなんて、
いったい誰が想像できたでしょうか?
いったいどんな仕上がりになるのでしょうか?
四角四面・ギチギチのガーシュウィンになるのでしょうか。
強い眼力でじっと凝視する、一瞬の隙も許さないような、
微笑みのかけらもない、恐ろしいガーシュウィンになるのでしょうか。
コワイモノ見たさで聴いてみたい気もします。
80歳を目の前にして新たな挑戦を続けるアーノンクールには頭が下がる思いです。
彼はいったい、どこへ行くのでしょう?どこまで行くのでしょう?
http://styriarte.com/
懐かしかったので、3年前、グラーツを訪れたときの写真をアップしてみました。
赤い屋根が並ぶ旧市街は世界遺産に指定されています。
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お久しぶりですがブログお引越し
6 年前
1 comments:
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
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