2009/01/12

今年最初のオペラ

新国立劇場で「蝶々夫人」です。





3回目の再演なので特に新制作上演というわけでもないのですが、
指揮者やソリスト陣に新国立劇場初登場のアーティストを迎え、
公演自体がマンネリ化しないようにという、
運営企画側(若杉芸術監督?)の配慮が感じられます。


舞台は黄色とオレンジが薄くかかったオフホワイトを基調にした
洗練・モダンスタイルです。
でも登場人物の衣装は普通だったので、違和感の無いものでした。
舞台写真はこちら


今日のブラヴォーは指揮者とオーケストラでした。
指揮はカルロ・モンタナーロというイタリアの指揮者。
新国立劇場初登場です。

モンタナーロはいかにもヨーロッパの中堅職人肌といった感じで、
タメて・タメて・歌って・歌って・べろべろ・メロメロになって・・・ではなく、
ほどよい抑制感で手堅い・確実な音楽作りです。
初登場の劇場で少ない練習回数で本番を確実に終えるためには、よい戦略です。

しかしだからと言って、面白味に欠けるわけでもありません。
音色作りがすばらしい!!!
プッチーニの繊細で甘美で微妙な色彩感を存分に堪能させてくれました。
最後のカーテンコールでも指揮者に一番大きな声援が飛んでいました。

その音色を奏でたオーケストラは東京交響楽団。
新国立劇場のピットには東フィルと東響が交代で入っていますが、
私は東響のほうが好きです。


考えてみれば・・・
プッチーニはパリへ行ったこともないのにラ・ボエームを書き、
中国へ行ったこともないのにトゥーランドットを書き、
日本へ行ったこともないのに蝶々夫人を書いたのですよね。

それぞれの土地の人々の心情を見事に描いたプッチーニはすごいです!



今年のオペラ鑑賞、まずまずのスタートでした。



今日は成人式でしたね。

新成人の皆さん、おめでとうございます。


渋谷・道玄坂は歩行者天国になり、
餅つき大会やたくさんの路上イベントが行われていました。





めでたいこの日ですが、新成人の服装(特に女性)がちょっと気になりました。。。
今の流行は和装に洋髪なのでしょうけど、
和服にはあまりにミスマッチな髪型の人が多いように思います。
洋髪すべてが似合わないとは決して思いませんが、
「美しい!」と思わせてくれる人が少なくて残念です。

成人式の服装に限ったことではありませんが、
今の二十歳前後の女の子にはキラキラ・ゴージャス系のオシャレが
人気みたいですが、ここまで来ると末期症状のような感もします。
数年後には洗練・スタイリッシュ系が流行るかもしれませんね(笑)

男性はスーツより断然!羽織袴がいいです。
20歳がそれほどいいスーツなんて持っている方が少ないし、
就職すればいくらでも着られるものですし。

この機会を逃したら、あとは結婚式(があれば・・・)で
着るか着ないか・・・ですから。


※コメントの投稿はここをクリック

2 comments:

匿名 さんのコメント...

プッチーニは何からイマジネーションを得て次々異国を舞台にした作品を作ったのでしょう・・・。不思議です。

成人式、男性の羽織袴姿・・・着る機会としてはとても良いと思いますがなかなか着こなせる人がいないのですよ。(涙
足も長いし背も高いしきゃしゃなのでおさまりがどうしても悪い気がします。夏、浴衣を何度も着て立ち居振る舞いに慣れておくと違うかもしれません。もちろん時代にマッチした新しい着こなしはありと思います。
あまりぴしっと着ると確かに大変かも。振袖も襟元と胴だけしっかりしておけば何とかなっちゃうかなと思います。

liebejudith さんのコメント...

リラ♪さん、
着物があまりにミスマッチなメイクと髪型の女性が多かったのは、渋谷という土地柄もあったのでしょうか・・・(笑)
男性も女性も、着物を着ると「ノッシ・ノッシ」「ドスドス」と歩いてました。。。

コメントを投稿

 



Copyright © 2007 - 2013 liebejudith All Rights Reserved.