2008/09/23

読書の秋

やっと本当の休日が来ました!

原稿書きや休み明けの仕事のための調べ物等から解放された、本当の休日が!!
人との約束もなく、自分の思いのままにのんびりできる休日が!!!
日曜日なんか、夜中3時まで仕事していましたから(笑)

でも、疲れもたまっているので1日かけて出かけることもせず、
ゆっくり寝て、洗濯をして、午後から近所のカフェで読書をして過ごしました。




・・・と言っても文学作品などではなく、美術書と技術書です(笑)




フェルメール全点踏破の旅
朽木 ゆり子 (著)



フェルメールの全作品を観ることが、私の目標の1つです。
この本は作品解説だけでなく、その作品がある美術館や土地の紹介もあるのがいいですね。

私はオランダ・フランス・ドイツ・オーストリアにある作品はすべて現地で観ましたが
まだ、イギリス・アイルランド・アメリカにある作品を観ていません。

今、東京都美術館で開催中のフェルメール展にはアメリカから1点、ダブリンから1点、
イギリスから1点、さらに個人蔵の作品が来ているので、
これを観に行けば目標達成にまた一歩近づきます。

・・・しかし、やはり「現地で」全作品を目標にしたいですね。


この展覧会は8月から開催していますが、8月中は夏休みで混雑、週末ももちろん
混雑が予想されるため、平日に休みが取れそうな来月に行こうかと考えています。

フェルメール作品のほとんどはパリ・ウィーン・ベルリンなどの大都市にあるので、
旅行や出張のついでに観られそうな作品がほとんどです。

しかし1点だけ、ブラウンシュヴァイクというドイツの
地方都市の美術館が所有している作品があります。


【二人の紳士と女】

今回のこの絵が来ているので、興味のある方はぜひ。
普段はこの絵を観るだめだけに
ブラウンシュヴァイクまで行かないと観られない絵です。

しかも、ブラウンシュヴァイクは美術館しかほとんど見所がないため
ちょうどよい「ついで」がありません。

本当に何もない田舎ならそれなりの味わいがあるのでしょうけど、
デパートもホテルもあり、トラムも走っている普通の中規模都市ですし・・・


ブラウンシュヴァイクの美術館には、フェルメールの他にもレンブラントなど、
フランドル絵画の巨匠の作品がたくさんあり、なかなか見応えがありました。

しかし。。。

パリ・ベルリン・ウィーン・アムステルダムなどの大都市の美術館は
予算が潤沢なのでしょう。絵の修復や保存状態が良好です。
現代の絵画修復は、ほとんど「復元」に近いことまでしますから。

しかしブラウンシュヴァイクは予算が少ないためか、どの絵も色あせています。

でもこれがまたいいのです。

当時から現代までの、時の流れを実感できます。


フェルメール展





Googleを支える技術 ~巨大システムの内側の世界
西田 圭介 (著)



創立10年を迎えたGoogleの独自技術の解説本です。
「遅い」などと、恐らく誰1人として感じたことがないであろう、Googleの検索。
そこにどのようなテクノロジーが使われているのかが解説されています。

Googleは長い間、自社で利用している技術については公開していなかったのですが
ここ数年、少しずつではありますがその技術について語り始めました。

Googleは、安価な汎用パーツを使って自社でハードウェアを組み立てています。
SunやIBM等の高価な商用サーバーは使っていません。
高価な商用サーバーに比べて壊れやすいですが、
大量の安いハードウェアを交換しながら使う方がトータルで安上がりなのだという、
驚くべき逆転の発想。

さらにGoogleでは数千台のマシンをひとつのサーバーに見立てて利用する
Google File System(GFS)を独自に開発しています。
これにより、マシンが数台壊れたところでびくともしない、堅牢なシステムを実現しています。

Googleはデータベースも自作しています。
既存の製品ではGoogleの求める性能とコストパフォーマンスを満たせないためです。
その代わり、他のシステムには流用しづらい、
Googleの要求のみに特化したものになっています。

技術情報が公開されるたびに技術者の間で話題になるので、
この本に書いてあることのほとんどは既に目新しいものではなく私も知っていることでしたが、
こうして書籍としてまとめられたことは評価すべきでしょう。


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