小樽の帰りに、余市まで足を伸ばしてみました。
余市までは小樽から列車で30分ほどです。
余市には、国産ウィスキー発祥の地、
ニッカウヰスキー余市蒸留所があるのです。
国産のワインはイマイチ私の好みではないのですが、
サントリー「白州」や「響」、ニッカの「余市」など
国産のウィスキーはとても美味しいと思います。
というわけで、工場見学にやってきました。
ニッカウヰスキー余市蒸留所では無料で試飲付き・
ガイド付きの工場見学ができます。予約も不要です。
70年の歴史を持つこの蒸留所には、
ドーム球場10個分の広大な敷地に多くの建物が立ち並び、
その多くが登録有形文化財・指定文化財・北海道遺産等に指定されています。
この工場でもっとも有名な建物のひとつ、乾燥棟です。
原料の麦をここで乾燥させます。
ウィスキーのスモーキーな香りは
樽から移った香りが主だと思っていましたが、
実はこの乾燥工程で燻したときの香りが
かなりを占めているのだそうです。
蒸留工程を行うスチールポット。
上部に見えるしめ縄が「日本の酒造り」っぽいですね。
この工場ではなんと、現在でも70年前と製法を変えずに
蒸留の加熱に石炭を使っているそうです。
今では石炭を使っているのは世界中でもここだけなのだそうです。
こちらは第1号貯蔵庫。
中に入ると樽とウィスキーの香りがします。
ウィスキーは樽詰めする段階では無色透明で、
琥珀色は樽から移った色なのだそうです。
なので、年数が上がるにつれて色が濃くなっていきます。
樽に詰められたウィスキーは貯蔵・熟成している間に少しずつ蒸発し、
20年以上経つと約半分に減っているそうです。
この減った分は、ウィスキー職人の間では
貯蔵している間に天使が飲んでいるとして
「天使の分け前」と呼ばれています。
創立当初の樽も、この広大な敷地のどこかに貯蔵されいるのだとか。
完全に蒸発しきってしまう前には開けるそうですが
それがいつになるのかは決まっていないそうです。
これが瓶詰め第1号だそうです。
キャップがコルクなため、やはり少しずつ蒸発するため量が減っています。
瓶詰めすると、樽の呼吸がないため熟成はストップします。
瓶のまま寝かせておいてもあまり意味はないとのこと。
見学コースの最終地点は、お待ちかね試飲会場です(^^
どうせ試飲で出すお酒なんて、安く大量に出せるものだろう・・・
と思っていたら!
なんと「鶴17年」「余市10年」「シングルカスク10年」が出されました。
桜並木が見える窓辺の席で試飲。
私は、美味しいウィスキーは水割りやロックではなく、
ストレートで少しずつ飲むのが好きです。
もちろんチェイサーも一緒ですが・・・
「鶴17年」は、スッキリ辛口。
ニッカブレンドウィスキーの最高峰です。
アルコール度数43%。
「余市10年」は、甘みすら感じる濃厚さ。
シングルモルトウィスキーです。
アルコール度数41%。
「シングルモルトウィスキー」とは
単一の蒸留所のみから作られたウィスキーのことで、
他の工場で作られたウィスキーが混じっていません。
そのため「余市」等の地名の入ったウィスキーが多いですね。
「シングルカスク10年」はかなりの辛口&素晴らしい香りの立ち方!
アルコール度数は、なんと61%。
「シングルカスク」は、単一の樽だけから作られたウィスキーです。
他の樽のウィスキーが混じっていません。
ラベルにも樽番号が入っていたりします。
↓↓↓ 詳しくはコチラ ↓↓↓
http://www.nikka.com/reason/introduction/yoichi/amber/amber02.html
ニッカウヰスキーではこのシングルカスクは市場に出荷しておらず、
余市蒸留所内の直売所のみの限定販売だそうです。
ニッカウヰスキーさんは、商売上手です。
試飲会場でどうでもいい安い物を出さず、
本当に美味しいウィスキーを飲ませてくれました。
こんなの飲まされたら買っちゃうじゃないですか・・・!!
というわけで、買ってきました (^^;
試飲会場にもあったシングルカスク10年ものです。
直売所には5年・10年・15年・20年・25年とありました。
5年と10年では大きな差があるように感じましたが
10年・15年・20年・25年では、それぞれはそれほど差が無いように思います。
しかし、味や香りの差は年数が上がるにつれてどんどん縮まるのに対して、
値段は年数が上がるにつれて加速度的に上がっています。
10年と15年でさえ、値段が倍近く違いました。
私は値段と熟成度合いのバランスの良い10年を選びました。
シングルカスク10年は、世界で唯一のウィスキー専門誌のコンテストで
優勝を獲ったこともあるそうです。
少しずつ楽しみたいと思います。
大満足で東京への帰路に就いたのでした。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
http://www.nikka.com/reason/introduction/yoichi/index.html
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ソプラノさんの伴奏♪
9 年前
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