2008/05/14

カラヤン・イン・ザルツブルク

この映像が DVD 化されるのを待ちわびていました。

ドキュメンタリー『カラヤン・イン・ザルツブルク』(DVD)

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10数年前に LD でリリースされた映像です。

NHK BS でも放送されました。
私はそれを録画したビデオテープは持っているのですが、
カラヤン生誕100周年の今年あたり、DVD で再発されないかな・・・
と待っていたのです。


1987年のザルツブルク音楽祭で、
晩年のカラヤンがウィーンフィルとリハーサルをする様子と
本番が収められています。

タンホイザー序曲のリハーサルでは、
トロンボーンを倍管にして、理想の音に満足するカラヤンが印象的です。
通常は1番トロンボーンにアシを付けることはあっても完全に倍管にはしません。
倍管好きなカラヤンらしい手法です。

このタンホイザー序曲は究極に磨き上げられた、
ちょっとやそっとではできないような、非常に美しい演奏です。


冗談好きなカラヤンがタンホイザー序曲の由来を
でっち上げるシーンも良く覚えています。

トロンボーンが演奏する旋律は、火事場に向かう消防車のサイレンの音で、
家が燃えている傍らで悲しむ老婆の泣きじゃくる様子が弦セクションの刻みだ。

・・・なんて言ってたような。


トリスタンとイゾルデの「イゾルデの愛の死」では
ジェシー・ノーマンとの初共演リハーサルの様子が納められています。

その巨体から出てくる深々としたノーマンの歌声。

吸い込まれそうです。


リハーサルの合間にデビュー前の新人ソプラノ歌手が
「有望な新人です。ぜひ聴いてください。」と
カラヤンに紹介され、楽屋でカラヤンの前で緊張しながら歌う様子も。

なんと、今は世界中大活躍している韓国人ソプラノのスミ・ジョーです。


この年に上演された「ドン・ジョヴァンニ」iconは、
晩年のカラヤンの名演奏・名演出として知られています。



リハーサルでは、演出家として演技指導をするカラヤンの様子も。
婚約者のツェルリーナの前で甘えながら体の痛みを訴える
マゼット役の演技指導をする様子が印象的でした。


趣味である自家用ジェット機を操縦する映像や、
ザルツブルクの自宅にある編集スタジオの映像もあったと思います。


本番の演奏は CD でもリリースされていますが、
リハーサルやその他日常の様子は映像作品でしか見ることができません。

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『カラヤン・イン・ザルツブルク』(CD)


カラヤンに興味のある方にはおすすめしたい1枚です。


ドキュメンタリー『カラヤン・イン・ザルツブルク』(DVD)




カラヤンの全盛期は1960年代から1970年代と言われています。
エネルギッシュな指揮に、ベルリンフィルが鉄壁世界最高の
アンサンブルで全力で応えたような演奏が多いです。
こと、ライヴの熱さは尋常ではありません。

しかし、私は80年代の最晩年の演奏が好きなのです。

・・・人とはちょっと違うかもしれませんが・・・

1980年代・最晩年の演奏は、
究極に磨かれ、練り込まれた、美しい演奏が多いです。





カラヤンとは関係ありませんが・・・

先日の日記に書いた
ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX CD50枚組は、
あまりの人気に品薄でしたが・・・

めでたく再発されるようです。

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欲しかったけど買えなかったという方は、ぜひ。

聴き進めていますが、全部聴き終わるのはいったいいつになるのだろう・・・?
という状況です(笑)


ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立50周年記念限定BOX CD50枚組



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