2008/10/15

金沢・兼六園・つる幸

今週は、やっと取れた遅めの夏休みです。

ベルリンでは、バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン、
ティーレマン/ミュンヘンフィル、ハイティンク/ベルリンフィルを
3日連続で聴けるという、オーケストラ好きにはたまらないスケジュールが!

それとも、パリで美術館&カフェ三昧でのんびりもいいな・・・


なんて思ったのですが・・・


この時期に夏休みが取れることが決まったのも遅かったので
飛行機のチケットが取れず、あえなく断念。



そこで、連休を絡めて以前から行きたかった金沢・能登へ行ってきました。

小松空港へ降り立ったのはまだ午前8時過ぎです。




ホテルに荷物を置いて、早速向かったのは日本三大庭園の1つ、兼六園です。



兼六園は少しですが色づき始めていました。



約10年前に富山へ演奏旅行へ来たとき、リハーサルの合間に
とんぼ返りで兼六園へ行ったことがあります。

このとき「もう一度来よう!」と決めていたのです。

城下町・金沢の雰囲気にも惹かれていたし、
兼六園は別の季節にもう一度来てみたかったのです。



江戸時代に造られた人工庭園。
池も山もありますが、すべて自然の物ではなく、造られた物とは驚きです。

なので、すべてものの配置・バランスが計算し尽くされています。
例えば、上の左側の写真。
小川の深さと置く石の大きさ、そして正面から見ると逆光になる配置。
水面がキラキラ光って見えます。
これは偶然ではなく、すべてが計算された結果でしょう。

すばらしい。



次回は雪の季節に来てみたいものです。


兼六園
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/





昼食はつる幸さんへ。

北陸No.1の呼び声も高い、非常に評判の良い加賀料理の料亭です。


テーブル席と聞いていましたが通されたのは、なんと個室です。




八寸。




蟹しんじょ。



青い葉は、金時草(きんじそう)です。
加賀野菜の1つで、ぬめりと歯ごたえがあります。

北陸地方では家庭でもよく使われるそうですが、私は初体験でした。






一通り出てきた後、「そろそろお食事をお持ちします」と。


ご飯とお汁とお新香かな・・・


と思いきや!


なんとうな重が!



これだけで一食分ありそうです(汗;


食べ終わった頃に「フルーツをお持ちします」。


出てきたのは・・・


フルーツ。しかもシャーベット添え。









お餅とお抹茶。




いやはや、すごい量です・・・


「つる幸」さんは金沢でも有名な料亭ですが、食べ終わった後の印象は正直いまいちでした。

個室ですが、一部の仲居さんはノックも声かけもなしにいきなり戸を開けます。

それから、お抹茶。

ちゃんと点てられず、上の方は薄く、苦いです。
お茶の塊が底に残ってしまっています。

それを見て仲居さんが入れ替えてくれたのですが、
新しく出てきた物も、まだお茶の塊が残っています。
出し直して、なおまともな物が出てこないとは・・・唖然です。

こんなひどいお茶は久しぶりでした。
私は、母も祖母もお茶人という環境で育ったので、美味しいお茶はよく知っています。
・・・が、このお茶はそれ以前の問題です(汗;

一流と言われるお店でお抹茶を出されて、
普段お抹茶を飲まない人に「お抹茶ってこういうもの」と思われたら・・・
非常に残念ですね。

その他に、煙探知機が敏感にセッティングされていたとかで
食事中に何度も非常ベルが鳴り響くというトラブルも。
まあこれは板前さんや仲居さんの責任ではないとは思いますが、
料亭全体の運営から見れば、落ち着いて食事できる環境を維持できない、
設備管理の問題とも言えます。

うなぎは普通でしたが、その他のお料理は水準以上だけに、
一部の仲居さんの接客とこのお抹茶が評価をぐんと下げてしまい、もったいないです。


つる幸
http://turukou.com/


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