先日の日記で「ムリをしてでもぜひとも聴きに行ってください!」
http://liebejudith.blogspot.com/2008/11/blog-post.html
と書きましたが。
私が少々ムリをして、もう1回行ってしまいました(笑)
次回のウィーン国立歌劇場の来日公演は2012年。
日本でグルベローヴァがオペラ全幕を歌うなんて、
もうこれが最後かもしれないな・・・と思ったので。
この日が2008年ウィーン国立歌劇場日本公演の最終日でもあります。
第1幕。1日目よりも緊張感と気合いが増しているのがビンビン伝わってきます。
もう、圧巻・圧倒的。
目の前で起こる信じがたい出来事に唖然とするほか無い・・・
という感じです。
公演最終日ということで、他の出演者も大変な力演です。
グルベローヴァを抜きにしても、
これだけ質の高い上演はウィーンでもそうそうお目にかかれないでしょう。
しかし、さすがに還暦を超えた高齢、3日公演の第3日目ということで
グルベローヴァは第2幕、第3幕では少し疲れも見えました。
第1日目ほどのパワーは無かったかもしれません。
一番最後のアリアの最終音は、第1日目のように
圧倒的な音の広がりで押し切るのではなく、
音の末尾を振り切るようにして歌いきりました。
今回は演奏会形式ですが、小道具として、
金の刺繍が入った青いショールと指輪だけは使っていました。
このショールが1日目とは色が変わっていました。
第1日目よりも薄い水色のショールです。
濃いめの青だとグルベローヴァの衣装と同じ色で被ってしまうからでしょう。
3日間とも行った友人の話によると、2日目から色が変わったのだとか。
第2幕ではクラステヴァがショールを使っていなかったので「あれ?」と思ったのですが
第3幕ではちゃんと持って出てきました。
第2幕ではクラステヴァが袖に忘れて舞台に出てしまったのでは?と推測します。
それなら最後まで無しで通せばいいのに。
第3幕で持って出てきてしまうから、第2幕では忘れたことがバレてしまいます(笑)
この日はカーテンコールも長く、出演者達は何度も舞台へ呼び戻されていました。
私は終演後に舞台前に行ってカーテンコールを間近で見るのが好きなのですが、
今回はなんと、出演者達が舞台前に集まったお客さん達と握手してくれました!
私もグルベローヴァと握手してもらい、大感激です。
しかし、この公演は他のオペラ公演とはちょっと違う特殊性がありますね。
お客さんの大半は「ウィーン国立歌劇場」でもなく、
「ドニゼッティのロベルト・デヴェリュー」でもなく、
「フリードリッヒ・ハイダー」でもなく、
グルベローヴァを聴きに来ています。
グルベローヴァの歌を存分に堪能できるのなら、
他の劇場でも、他の演目でも、他の指揮者でもかまわないでしょう(笑)
しかし、グルベローヴァの歌を最大限に堪能できるのが
世界最高のオペラハウスのひとつである「ウィーン国立歌劇場」であり、
ソプラノのスーパースターのために書かれた作品である
「ロベルト・デヴェリュー」であり、
長年グルベローヴァのサポートをしてきた「フリードリッヒ・ハイダー」であるのだ
・・・とも思います。
このブログで何度も書きましたが、
グルベローヴァは現役でいるうちにできるだけ聴いておくべき歌手です。
この歴史的大歌手と同時代に生き、実演に接することができる私たちは
とても幸運だと思います。
引退する前にもう一度聴きたいですね。
ドニゼッティ:歌劇《ロベルト・デヴリュー》
余談ですが・・・
今回のウィーン国立歌劇場の来日公演では、当初はティーレマン指揮の
ワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガーが予定されていました。
ところが、次期音楽監督にティーレマンではなくウェルザー=メストが決定。
それを受けてティーレマンはキャンセルしたのです。
非常に残念でした。
私はティーレマン大好きですから。
彼のワーグナーには個人的思い入れもあります。
もし彼が来ていたら、今頃私は大騒ぎ・大忙しだったでしょう(笑)
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お久しぶりですがブログお引越し
6 年前
4 comments:
はじめまして
本当によくぞ日本でやってくれた!という気持ちでいっぱいです。
ザ・グルベローヴァの舞台、至福のときでした。
オペラもう一回聴けるでしょうか。。
たくさん、
今回聴けて、本当に良かったですね。
次回は2012年。グルベは66歳。聴けたら奇跡ですね。
2012年ぜひ奇跡を起こして欲しいですね。
すばらしいお誕生日プレゼントだったのではないでしょうか?
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます。
私は翌日の5日生まれなのです。イギリス人なら「ガイフォークスデー」として有名です。(笑
リラ♪ さん、
ありがとうございます!
1日違いなんですね~。お誕生日おめでとうございます!!!
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