2010/04/12

マネとモダンパリ

先週オープンしたばかりの、丸の内三菱一号館美術館の開館第一弾企画
「マネとモダンパリ」展に行ってきました。


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今回のポスターにも使われているベルト・モリゾの絵がやはり好きです。
この絵は以前にも東京で見たことがあるような気がします。
いつぞやのオルセー美術館展などで来ていたのかもしれません。


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この絵を含めて、5枚ほどのモリゾの絵が1部屋に集めてかけてありました。
この5枚はたった3年間の内に描いたそうですが、
どれも別人かと思うほどに表情が違います。
マネの、モリゾに対する心の揺らぎが表れているのでしょうか。
結局、モリゾはマネの弟と結婚するのですが・・・


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マネの絵はなんとなくぺたっとした平面感が独特で味があるのですが
マネばかりをこれだけ一度に見られるのは珍しい機会かもしれませんね。

マネは古い慣習を打ち破るべく戦っていた作家だったのですが、
新しい場所に自分の活躍を求めるのではなく、
徹底して、官僚的とさえ言える「サロン」で
自身を認めさせることに情熱を燃やしたのだそうです。

くっきりはっきりした輪郭線の筆致に、
マネの意志の強さを感じます。

彼の姿勢はニュルンベルクのマイスタージンガーの
ヴァルターにも重なる気がしました。


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新しいこの美術館ですが、明治時代に建てられた
丸の内の最初のオフィスビルを復元したものだそうです。

でも当時の建物が残っているわけではなく、
当時の設計や雰囲気を踏襲したモダンで近代的な建物です。
明治建築の雰囲気と現代の技術が融合した、素晴らしい施設ですね。

でも、館内の間取りまでも当時の設計を踏襲する必要は
なかったような気がします。ちょっと狭いですね。
美術館ではよくある、解説映像上映コーナーの部屋は
部屋も入り口も狭いので、すぐに混雑してしまってました。


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でも、ミュージアムショップはなかなか面白かったです。
チケット無しでも入れるので、丸の内へ行ったついでに
ふらっと寄ってみてもいいかもしれません。


「マネとモダンパリ」展
http://mimt.jp/manet/


さすがに日曜日の午後は混んでいました。
行くなら日曜の夕方か平日がよいと思います。


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余談ですが、上の方に写っているワインは
Montepulciano "YUME" というイタリアンです。
日本語の「夢」から命名されたのだとか。

しっかりめな、好みのワインでした。



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4 comments:

meg さんのコメント...

連休前に行く予定です。うちの母が好きなもので、オープン前から行こうと言われています。

liebejudith さんのコメント...

megさん、
行くなら平日の夕方(水木金の夜間展示が特に)おすすめです。
週末は混んじゃいますよ~

りん さんのコメント...

三菱一号館美術館
よさそうですね。
建物の雰囲気も楽しめそう・・・☆

kahvikiitos さんのコメント...

昨日の午後、時間が取れたので行ってみました。
切符売り場が銀行窓口のようなのも面白かったです。
明治生命館の外観も、近所なので眺めて楽しみました。
カフェは混んでいましたので、ゾウさんの居るビストロまで散歩しましたが。

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