2009/11/30

秋の東福寺

東福寺や清水寺の紅葉が一番いいときに京都へ行きたい!
・・・と、ずっと思っていました。

今年こそは!と思い、6月頃から計画を立て予約を取り、ようやく実現です。


東京駅6:00発ののぞみ1号で一路京都へ。


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N700系に乗るのは初めてでした。
座席は広くゆったり。
車内でWiFiが使え、すべての窓際の座席で電源が使えます。
快適です。
N700系に乗るために少々の時間のやりくりはアリかな、と思えるぐらいです。


始発から満席です!そして、京都で半分以上のお客さんが降ります!
京都駅へ着いたのは8:11。この時間から駅はすごい人でした。

この時期の京都は道路渋滞も激しいと聞いていましたが、
京都在住の方からの情報もいただき、
まだ8時台で駅の南側ならタクシーも動くと予測してタクシーで東福寺へ。

無事、9時前に到着しましたが、拝観券売り場は既にすごい行列です。
それでも20分ぐらい並んで入れました。


通天橋の入り口付近。

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通天橋から見た臥龍橋。

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先週末が色づきのピークで、
そろそろ下り坂へ向かうというタイミングかと思いますが、
今年の東福寺は色づきそのものがあまり良くなかったそうです。


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さらに、あいにくの曇り模様だったため、
写真もあまりよい色に撮れませんでした・・・

曇りの日はコントラストが低めなので、
写真をPCに取り込んだ後に少しコントラストを強調しないと
とてものっぺりした写真になってしまいます。


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おなじみ、方丈の北斗七星の庭園。

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なぜかお金が投げられています。
トレビの泉ではないのですから、こういうことはやめた方が良さそうです。
庭師さんが仕方なさそうに拾っていました。


こちらもおなじみ、方丈の裏側の格子模様の庭。

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方丈の裏から見た通天橋。

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臥龍橋から見た通天橋。
昨夏に来たとき、ここの紅葉を見たい!と思ったのでした。

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帰る頃には、入場待ちの列が何倍にも膨れあがっていました。
午後は入るのに数時間待ちという状況かと思われます。


念願の秋の東福寺でしたが、少々ゆっくりし過ぎました。
2時間以上も楽しんで、気がついたらもう昼食へ向かわなければならない時間です。


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2009/11/24

神宮外苑

まだ青い木もあるので、来週あたりまで見られるでしょう。


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100年以上の歴史を持つこの並木道。

本当によい天気でした。
秋晴れの空に黄金色の銀杏がよく映えます。


この銀杏の木は、青山通りから絵画館へ向かって
より奥行き深く見せるために木の高さを変えてあるのだそうです。
10m以上もの高低差があるのだとか。


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逆光に透ける銀杏も綺麗です。


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陽が傾き、赤みを帯びた光を浴びる落ち葉も素敵です。



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2009/11/23

ありがとうブロムシュテット氏

チェコフィルハーモニー管弦楽団来日公演
指揮: ヘルベルト・ブロムシュテット
曲目: ブルックナー作曲・交響曲第8番ハ短調(ハース版)
会場: サントリーホール大ホール


チェコフィルといえば、高貴でまろやかな音が印象的です。
個人的には、2000年の大晦日にプラハでジルヴェスターコンサートを聴き、
「20世紀最後の日に聴いたオケ」として思い出もあります。

ブロムシュテット氏はN響との長年の共演でなじみ深く、好きな指揮者です。
真摯で誠実で心に染みこんでくるような演奏をしてくれる指揮者です。
SKDやSFSとの録音も良い演奏が多く、
数年前のLGOとのブルックナーも心に染みいる名演奏でした。
各方面からの尊敬を集める名指揮者です。

そして、ブルックナーの8番。
高校生の頃から大好きな曲です。
しかしずっと「これは!」と思えるコンサートが無く、
しばらく実演を聴いていません。

そして日本が誇る名ホール、サントリーホール。
先日はオバマ大統領の演説も行われました。

オケ・指揮者・曲目・会場と4拍子揃ったこのコンサート。
以前から楽しみにしていました。


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ところが、結果はイマイチでした。
残念なことに、チェコフィルの技量の低下が著しいのです。
これは大予想外。

弦の厚み・艶やかさは失われ、
金管やティンパニの強奏は美しさを失った濁った音になり、音形の処理も雑だし、
ホルン・ワーグナーチューバ群の音程が合わずハーモニーが濁り・・・

こんなになってしまったチェコフィルを聴いて
とても悲しくなりました。

ブルックナーは演奏がとても難しい部類だと思います。
ブルックナーらしい音・響きを作るのがまず大変。
あまり上手ではないオケが演奏すると、響きの間が持たず、
テンポを速めに取らざるを得なくなったり、
各セクションのバランスが悪くてブルックナーの音にならなかったりします。
結果、曲そのものが持つスケール感・構築感と実演奏のテンポや響きが合わず、
なんだかチグハグな演奏になりがちです。

考えてみると、ブロムシュテット氏は5番や8番のような
構築的な音響を響かせる曲よりも4番や7番のような
メロディーラインを歌い上げる曲の方が向いているのかもしれません・・・
SKDとのブルックナーの録音も4番と7番ですね。

それでも「おおっ!」と思った瞬間は何度かありました。
特に、第1楽章、練習番号G、140小節目あたり。
ブロムシュテット氏にしか表現できない深遠な世界が表れました。
神がかっていました。
少し間が開いて、祈るような場面の表現が素晴らしいです。


全体の出来はイマイチでしたが、終演後は盛大な拍手とブラヴォーの嵐。

これもブロムシュテット氏の人徳と人気の表れでしょう。
体調が思わしくなく、もう来日は無いかもしれないと言われた時期もありましたが、
82歳にして元気なお姿を見せ、
ブルックナーの8番という大曲を振りきってもらえただけで感謝・感激ものです。

本当に「ありがとう」と言いたかったです。



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今年2回目の解禁です

ドメーヌ・シャテルスのボージョレヌーヴォー。


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自由が丘ヴィノスやまざきさんで購入。

このお店では、醸造家のシャテルス氏が来店して
19日午前0時に解禁の乾杯をしたのだとか。

そのときにシャテルス氏いちおしだったというパテを一緒に買ってきました。


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ボージョレ・ヌーヴォーにぴったりというパテ。

非常になめらかです。


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あまりに粗挽き・濃厚だと重たいワインにしか合わないと思いますが
この滑らかさならたしかに若いワインにもぴったりです。
さらに今年のボージョレはしっかり目なのでパテにも負けません。

栓を抜くとき「あれ?合成樹脂?」と一瞬思ったのですが
考えてみればヌーヴォーはコルクも新品なんですね。


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とてもきれいで、ワインの色もあまり移っていません。



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日本大通り

曇ってて寒い1日でしたが、午後から横浜・日本大通りへ行ってみました。


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まだまだ青い木もあります。


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見頃は来週かその次の週あたりでしょうか。


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昨年の象の鼻パークの整備によって、
日本大通りは海まで見通せるようになりました。


ランチはお気に入りの Cafe de la Presse へ。


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この店の前の木は色づきが遅い方らしく、まだ青かったです。


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昨年行ったときは周りはもう終わりかけで、
この店の前はまだ見頃だったのを思い出しました。


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この日は1階のレストランAlte Liebeで結婚披露宴をし、
2階のこの店で2次会をやるというカップルがいたようです。
銀杏の一番の見頃と場所を狙ったのでしょう。


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Cafe de la Presse
http://www.alteliebe.co.jp/cafedelapresse/



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2009/11/19

Beaujolais Nouveau 2009 at Bistrot Vivienne

解禁日です!
今年は50年に1度の歴史的ヴィンテージと言われています。

既にワインを予約してあったのですが
仕事を早めに上がれそうだったのでやはり飲みに行くことに。

お店は先日も訪れた、ビストロ・ヴィヴィエンヌです。


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Vivienneさんでは、10の異なるドメーヌのボジョレーを用意していました。


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ボトルでもグラスでも注文できます。
お客さんの中にはグラスを10本ずらっと並べてる強者も。


選んだのは、VivienneさんイチオシのChristophe Pacalet。


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有名なPhilippe Pacaletのイトコにあたる醸造家だそうです。


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ヌーヴォーにしてはボディしっかりめ。
酸味も苦みも渋みもちゃんとあります。

開栓してからどんどんどんどん変化します。
若いワインだけに、赤ん坊の成長が早いのに似ています。


ボジョレー・ヌーヴォーを頼んだ人だけ限定のオードブル盛り合わせ。


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レバーペースト、ハーブ入りチーズ、
ブリオッシュ&ソーセージ、ソーセージ、
イベリコ生ハム、ジャンボンペルシー、
ひとくちブータンノワールなど。


このお店はワインだけでなく料理も本当に美味しいです。


若鶏の丸焼き。


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皮ぱりぱり、中とろとろ柔らかジューシー。
丸ごと1羽って、楽しいです。部位ごとの味や食感の違いが楽しめます。


最後にコーヒーを。


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苦みの効いたフレンチテイスト。
美味しいです。


新酒がこれだけ美味しいのですから、
今年はワインの当たり年になる可能性が高いですね。


Bistro Vivienne
http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13049131/


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余談ですが・・・
"ヴォージョレ・ヌーボー"で検索したら結構ヒットしました。
まるで"ヴェートーベン"みたいです(笑)



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2009/11/16

RICOH GXR

現在私が使っているカメラはリコーのGR DIGITAL 2という機種です。
非常に気に入っています。
毎日持ち歩ける大きさ。
GRレンズの性能の高さ。

そして今年6月、その後継機種のGR DIGITAL 3が発売されました。
ずっと気になりつつも販売価格がもう少し落ち着いたら買おう・・・
と思っていました。


ところが!


先週、大注目の機種が発表に。

RICOH GXR
http://www.ricoh.co.jp/dc/gxr/index.html

撮影素子と画像処理エンジン込みのレンズが交換できる
とても珍しいシステムで物議を醸しています。

私は、ズームは最初から眼中にありません。
興味があるのは何と言っても、50mmマクロGRレンズです。
 ※なので、個人的には交換式ではなくてもいいのですが(笑)
フルサイズ一眼レフ並の撮影素子とGRレンズの組み合わせが実現です!


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早速、銀座のリコーのショールームへ見に行ってきました。
(前の日記の最後の写真の「RICOH」の看板の建物です。)


スタッフの方に許可をいただいて、
手持ちのSDカードを入れて試し撮りしました。


画質は文句なしですね。
ショールームに壁面一杯に引き延ばしたサンプルがありましたが
商用大判カメラかと思うような恐ろしいほどの描写性能です。
人の肌の色、描画も自然。産毛や毛穴を1つ1つ数えられるほどです。
 ※でも、たぶん商用と並べると・・・なのでしょうけど(笑)


心配していたのは、GRレンズ込みの大きさと重さです。

私が一眼レフを使わないのは、仕事用のカバンに入れて
毎日持ち歩ける大きさ・重さであることを求めるからです。
旅行の時も一眼レフは辛いな・・・と思うからです。

第一印象は「思っていたより小さい」でした。

GXRはGR DIGITALよりは大きく、重いですが
オリンパス PEN E-P1より小さく、軽いです。
グリップ感、ホールド感はE-P1とは比較にならないぐらい、良いです。

それでも、コンパクトデジカメというよりは
マイクロフォーサーズ機に近い大きさ。

ちょっと微妙なラインですが
これならなんとか頑張って毎日持ち歩けるかな・・・?


マクロも、50mmで7cmまで寄れるならなんとか合格でしょうか。

GR DIGITAL2を使っていて、背景をもう少しボカしたいな、
と思うことがたまにありますが、
50mmならそのあたりもコントロールしやすいので大歓迎です。

でも、ボケすぎちゃって絞りたくなって絞ると
今度はシャッター速度を遅くしなければならないジレンマに陥る可能性も。


オートフォーカスの合焦が遅いのが気になりました。
GR DIGITAL2より全然遅いです。
なかなか合焦せず、イライラするかもしれません。
ショールームのスタッフによると「構造上、これが限界です」とのこと。
この点に関してはマイナスポイントを与える人が多そうです。


あとは価格が問題ですね。
予想価格がボディとGRレンズで12~13万はちょっと・・・
GR DIGITALが2台買えてしまうぐらいの値段です。
10万円を切ったら・・・が今のところの目安です。

今の勤め先は3月と9月にボーナスが出るので
3月のボーナスが出る頃がちょうどいいタイミングかもしれません。

買っちゃうかも。


GR DIGITAL 2

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オリジナルサイズ


GXR

R1276095
オリジナルサイズ




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2009/11/15

銀座ぶどうの木のモンブラン

以前から一度は試したい!と思っていた銀座ぶどうの木のモンブラン。

ようやく行きました。


サロンに入ると、なんだか異様な雰囲気です。
店内がとても暗いのです。
そして、お客さんの視線がみんなこちらを向いています。

・・・

手前でスタッフがクレープのフランベを作っていました。

クレープの注文が入ると客席で最後の仕上げを行い、
フランベの時には明かりを落とすようです。
居合わせるお客さんの注目も集めるという結果に。

ちょうどその時に入ってしまったようです。
調理が終わると無事、客席も明るくなりました。


さて、モンブランを・・・と思い、メニューを見ると
レギュラーメニューのモンブランもあるのですが
季節限定のモンブランをアレンジしたデザート「シャテーニュ」というのが。

つい、こちらを注文してしまいました(笑)


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和栗を使ったマロンペースト、
ナッツチョコ、
ルイボスティーのジュレ、
メイプルのアイスクリーム、
アプリコットソース、
ロールケーキ、
生クリーム、
メレンゲ、
栗、
アプリコット、
バルサミコ酢、
そうめん。


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和栗を使ったマロンペーストは栗の渋みを存分に活かした
和風な仕上げです。栗きんとんっぽい風味さえ感じます。

とにかく、お皿の上に乗っているいろいろなものを
組み合わせて楽しめるデザートです。
アプリコットソースは酸味が効いていて
これがマロンペーストとの相性がいいのです。

そうめんにはビックリしました。
上に乗っているのがそうめんです。
カリカリと食べてみたらそうめんっぽい味がするので
店員さんに聞いてみると、やはりそうめんです。


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次回は通常のモンブランに挑戦したいですね。
チーズスフレには白ワインが付いていて、こちらも気になります。


銀座 ぶどうの木
http://www.budonoki.jp/


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2009/11/09

Domaine Maby Baroques vin de pays des Coteaux de Ceze 2007

久しぶりの1,000円台ワインシリーズ。


Domaine Maby Baroques vin de pays des Coteaux de Ceze 2007

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南仏ワインらしいタンニンと黒果実系の風味。

2日目には甘みさえ増す変化が楽しいです。
この変化が素晴らしいワインでした!


ヴィノスやまざきにて購入。
1,480円。

このお店は商社を通さない独自輸入なので
他の店では見られないワインがたくさんあります。

こういうお店をいくつかストックしておくと楽しいですね。
銀座のヴィナリスと並んで、気に入っているお店です。


ところで、今年のボジョレーヌーヴォーは50年に1度とまで言われる
ビッグ・ヴィンテージなのだそうです。
非常に重厚な仕上がりで、じっくり味わえる出来上がりなのだとか。

予約してきました。



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2009/11/08

ティーレマンのばらの騎士

クリスティアン・ティーレマンは、私が好きな現役の指揮者の1人です。
数年前にウィーンでパルジファイルを観て以来、大ファンになりました。

Rシュトラウスの「ばらの騎士」は私が好きなオペラの1つです。
DVDでも一番多く持っている演目です。

ティーレマン指揮のばらの騎士のDVDが発売されたら買うしかありません!

というワケで、買ってきました。


 ※渋谷タワーレコードで6,390円もしたのに、↓のAmazonでは2,846円でした(泣;


Der Rosenkavalier : Thielemann/MPO/Fleming


 ルネ・フレミング(元帥夫人)
 ディアナ・ダムラウ(ゾフィー)
 ソフィー・コッホ(オクタヴィアン)
 フランツ・ハヴラータ(オックス男爵)
 フランツ・グルントヘーバー(ファニナール)
 ヨナス・カウフマン(歌手)

 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 クリスティアン・ティーレマン(指揮)

 ヘルベルト・ヴェルニケ(演出)

 2009年1月バーデン・バーデン祝祭劇場

ティーレマン・ヴェルニケ・各歌手のインタビュー映像付き。
フレミングがドイツ語を話しています!


第1幕、幕が開いて、元帥夫人と一夜を共にしたオクタヴィアンが
歌い出すところでまずビックリしました。
なんと、ベッドの横の椅子で足を開いて座り、タバコを吸っています!
14歳ぐらいの少年という設定だったはずですが・・・(笑)

小間使いのモハメドは少年ではなく黒い顔のピエロです。
最初に幕を開けるのも彼。
ヴェルニケは狂言回しという役どころをモハメドに与えたようです。

この、モハメドの扱いに工夫を凝らす演出家は多いようですね。
一昨年前に観たチューリッヒ歌劇場のの演出では
元帥夫人の内面や幼少期をモハメドに重ね合わせるような解釈でした。

舞台は全幕通して大きな鏡を使った設計です。
これは元帥夫人の内面を映し出していることを暗示しているのでしょうか。
それとも、現実ではない世界を表しているのでしょうか。

ピエロの狂言回や鏡を使った舞台ということで
この作品の持つ「皮肉」がやや強調された舞台という印象もあります。

時代設定は20世紀に移されていますが、
奇抜なモダン演出というわけではありません。

第2幕のオクタヴィアンの登場シーン!
真正面の階段の上から登場です。
白いスーツ・白い帽子・白い靴です。
横向きに立って、顔は正面を向き、
片手には銀のバラ、片手は腰に当てて片足を軽く曲げて立っています。
まるで宝塚の男役です(笑)

第3幕の3重唱はオケ・歌手が一体となった感動を味わえました。
ティーレマンはこういう「聴かせどころ」を
これでもかと存分に聴かせるのが上手いですね。

最後、2重唱のあと感極まって2人が倒れ込みます。
2人の手には銀のバラが。
幕を引くのはピエロです。
ここで2人の手にある銀のバラをピエロが本物のバラに取り替えて
銀のバラを投げ捨てます。
この愛だけは本物だという暗示でしょうか。
そして、最後にピエロは顔に塗った黒を拭き取ります。
白人至上主義へのアンチテーゼでしょうか。シニカルな演出ですね。


とにかく、歌手陣が豪華です。
どの歌手も歌も演技も文句なし。
フレミングの元帥夫人、さすがの貫禄です。はまり役ですね。
ディアナ・ダムラウのゾフィー、
典型的なドイツ人の顔立ちと体格ですが、かわいいです。
ハウラータのオックス、下品なオヤジという役柄なのですが
どこか貴族らしさを失わないのがすごいです。
ソフィー・コッホのオクタヴィアン、40歳とはとても思えません(笑)
カウフマンのテノール歌手も、あのアリア1曲ではもったいないぐらいですね。

 「テノール歌手」の役は出番が少ないためか、
一球入魂的な少々力み気味な歌唱が多いような気がします(笑)



ティーレマン指揮のミュンヘンフィル。
素晴らしく豊かな音のアンサンブルです。
「豊潤・豊麗」とはまさにこのこと。
テクニックも抜群で、Rシュトラウスの
「音の洪水」を見事に作り出しています。
ティーレマンは本来オペラの指揮者だけに、
歌にピッタリつけた音楽の運び方がさすがです。
舌を巻くほど上手いです。

あとは繊細さが加わればカンペキなのですが・・・もったいない。
しかしこれは指揮者ではなくオケかもしれません。
ティーレマンがウィーンフィルでアルプス交響曲と一緒に入れた
ばらの騎士組曲があまりにも素晴らしかったのですが、
残念ながらミュンヘンフィルではそこまでいたらず・・・
第2幕最後のオックスのワルツなど、ウィーンフィルとの
ニュアンスの差が出てしまっていた気がします。
まあ、ウィーンフィルほどの微妙な「色気」を出せるのは
ウィーンフィルだけとも言えますが・・・


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オケも歌手も、現在世界最高と言っていい水準だと思います。
もし会場で観ていたら大興奮でしょう。

・・・しかし、DVDで観ていると何かがもの足りません。

自分の中ではクライバーやカラヤンが「ばらの騎士」の
基準になってしまっているのかもしれません。
さすがのティーレマンもあの域までには達していないというか、
ティーレマンがあそこまで突き抜けた「何か」を自分のモノにするのは
まだ50歳ですし、これから先ということなのでしょうか。


とは言え、一昨年前のミュンヘンフィルとの来日公演での
ブルックナーの5番は神がかった演奏でした。
あの水準の演奏はそうそう聴けるものではありません。
来年3月には日本でブルックナーの8番を演奏します。
もちろんチケットを買いました。
今から楽しみです。

さらに、2012年からティーレマンはシュターツカペレ・ドレスデンの
音楽監督に就任することが決まっています。
いつかこの組み合わせでばらの騎士を聴いてみたいです。



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2009/11/07

青葉台スイーツめぐり

いまやスイーツの聖地と化している青葉台へ行ってみました。


真っ先に向かったのは、ピュイサンスです。


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モンブランを食べる気満々で行ったのですが・・・

モンブランなら新宿タカシマヤでも食べられる!と思い、
お店の方にオススメを聞いたところ、

青葉台の店でこの時期にしか出していないというタルトタタンを。


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絶品!甘さと酸味と柔らかさとお酒のバランスが絶妙です。

もう一つ、モンブランと「栗」つながりということで、
中にマロンクリームを使ったチョコレートケーキを。


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やはりこの店のケーキはどれも普通じゃなくレベルが高いです。
何度でも再訪したい店です。


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ピュイサンス
http://www.puissance.jp
神奈川県横浜市青葉区みたけ台10-1



次に向かったのはノイン・シュプラーデン。
ドイツ・ウィーン系のケーキを扱うお店です。


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ここの人気メニューはザッハートルテだそうですが、
既に売り切れていたのでここでモンブランを。


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ドイツ・ウィーン系のメニューではありませんが
このお店ではザッハートルテに次いで人気No2なのだとか。


マロンペーストは少し舌触りを残した感じですが
素朴感を前面に押し出したモノではなくきっちりお酒も効いています。
写真ではわかりにくいですが、下にはカスタードクリームとホイップクリームが。
ホイップクリームはほとんど甘みがついていません。
味を引き締め、歯触りに変化とアクセントをつけるためか
砕いたビターチョコレも混ぜてあります。

うーむ・・・ここもレベル高し。
チョコレートケーキもおいしそうでした。


ノイン シュプラーデン
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1402/A140202/14000656/
神奈川県横浜市青葉区柿の木台13-3



気持ちはまだまだ食べたかったのですが
さすがに午後から出かけて半日ではこれで限界です。

また、青葉台は住宅街という立地からか、
店内で食べられるようになっているお店がほとんどありません。
ピュイサンスもノイン・シュプラーデンも店内に客席などなく、
お店の前に椅子とテーブルがあって、
そこで食べてもいいようになっているだけです。
コーヒーも出ないので缶コーヒーですし、
この時期はちょっと寒かったです(笑)


というわけで、あとは気になるお店を見て回りました。


エクランナクレ
http://www.asahi-ds.co.jp/navi/fujigao/ecrin/ecrinfre.htm
神奈川県横浜市青葉区もえぎ野1-18

いかにも「町のケーキ屋さん」といった感じでした。
幼い頃に買ってもらうと嬉しかったケーキを思い出します。


DOG&CAT
http://g.pia.co.jp/shop/53237
神奈川県横浜市青葉区桜台1-50

ここも「町のケーキ屋さん」。
以前は自由が丘にあったそうです。


ニコラス
http://www.rakuten.co.jp/nicholas/
神奈川県横浜市青葉区青葉台1-32-41

2種類のモンブランがありました。
すごく美味しそうです。
イートインスペースがあったら頑張って食べていたかもしれません(笑)


メゾングラス・アンジュ
http://ange-japon.com/
神奈川県横浜市青葉区青葉台2-26-1

立川の伊勢丹地下でここのケーキを買ったことがあります。
ここもイートインスペースが無いのが残念。
あったら頑張って食べていたかもしれません(笑)
モンブラン、ショートケーキ、マロンカシスがねらい目です。


あとは、お店の前までも行けなかったのですが
シュークリームがとても美味しい!と聞いたのが
メイプル洋菓子店(神奈川県横浜市青葉区桜台29-15)です。
そのうち行ってみたいですね。


地図まで作っちゃいました(笑)
青いアイコンをクリックすると店名が表示されます。


大きな地図で表示


暖色系電球の光と自然光が同時に入る場面での写真は難しいですね。
暖色光が当たる部分に合わせると自然光が当たる部分が青くなるし、
自然光が当たる部分に合わせると暖色光が当たる部分が赤過ぎちゃいます。
それを普通に補正している人間の目と脳はすごいです・・・


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