オーベルジュ・オー・ミラドーでご飯を食べるのが目的だったので
そのまま帰っても良かったのですが・・・
やっぱりせっかく来たのだからゆっくりしたいし
温泉にも入りたいし、箱根に来たら外してはいけない
あそこにも行ってないし・・・
ということで、泊まることにしました。
当日で宿が取れたのは、箱根ハイランドホテルです。
仙石原高原の、ガラスの森美術館のとなり、
星の王子様ミュージアムとは裏庭が直結という便利なロケーション。
戦前からの老舗ホテルですが現在は小田急の系列になっています。
蛇口をひねればミネラルウォーターが出るという
水が自慢のホテルのようです。
部屋の洗面台にもこんなプレートが。
温泉もよかったです。
大浴場をリニューアルしてから
それほど経っていないようでとても綺麗だし、
浴室前のラウンジが素晴らしいくつろぎの空間で気に入りました。
それから、この緩やかな斜面に作った庭!
日陰の椅子や芝生でぼーっとしているだけで幸せになれます。
シャンパーニュなんかあったら最高です!
仙石原って、もっと暑いと思っていたのですが
湿度も低く風も通るので予想外に快適でした。
でも、2日目の午前にはここの芝生でごろんとしていたら
震度4の地震に襲われました・・・
こんなにまで”大地の揺れ”を感じたのは初めてでした(笑)
夜には星も見えます。
高原の夜空は綺麗ですね。
(180秒で撮ったので星が流れてます。笑)
朝食を食べて・・・
「箱根に来たら外してはいけない」あそこへ!
ポーラ美術館です。
箱根に来たら、必ず立ち寄ります。
普段は3月頃に来ることが多かったので
こんなに「森の中」になっているのを見るのは久しぶりでした(笑)
フランス印象派を中心とした
すばらしいコレクションを所蔵しています。
個人的には、モネの睡蓮ではここにあるものが一番好きです。
今回は、レオナール・フジタ展をやっていました。
フジタの、輝きと落ち着きのある白の解説が興味深かったです。
それから、小さな職人達はいつも楽しませてくれます!
毎回ここに来てすごいなーと思うのは、
コレクションの見せ方です。
数も豊富なのですが、毎回の企画に合わせて
ちがう切り口で所蔵作品を展示しています。
よそから借りて来たものはむしろごく一部。
相当あたまをひねっているんだなー、と感じます。
ここ数年、ほぼ毎年箱根へ来ていて、
毎回ここへ立ち寄りますが何度来ても飽きません。
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2011/07/18
箱根の高原と森
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2011/05/18
フェルメールの光
Bunkamura ザ・ミュージアムで今週末まで開催中の
「フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展」
を観てきました。
私はフェルメールの絵を全部見るのが夢で、
今のところ、ユーラシア大陸にあるものは全部観ています。
「地理学者」も以前にフランクフルトでも観ていますが、
日本に来たとあれば行かなくては!
日本ではフェルメールは特別扱いされますが、
ヨーロッパの美術館では大部屋に飾られる
その他大勢の中の1枚としての存在でしかありません。
しかし、その大部屋に入った瞬間に
「あれがフェルメールだ!」とわかる光を持っています。
あれは本当にすごい。
今回も、その光を堪能してきました。
左側から差し込む光。
布地の描画の精緻さ。
地図や地球儀、床の散乱物の寓意。
日本ではあまり観る機会の無い
フランス・ハルスのレースの描画の精緻さにも改めて感動。
ブリューゲル父子の作品もたくさんありました。
終わった後はドゥ・マゴでシャンパーニュとモンブランです。
リキュールをたっぷり効かせたモンブランでした。
フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
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2011/01/04
ミュンヘンの芸術
ミュンヘンには、アルテ・ピナコテーク、
ノイエ・ピナコテーク、モデルン・ピナコテークと
3つの代表的な美術館があります。
アルテ(古いという意味)はルネサンス・バロック期ぐらいまでの絵画
ノイエ(新しいという意味)はロマン派・印象派・近代ぐらいまでの絵画
モデルン(モダンという意味)はモダンアートの美術館です。
全部行きたかったのですが、旅行の日程の関係上、
月曜日開館のノイエしか行けませんでした。
ノイエ・ピナコテークには、モネの睡蓮やゴッホのひまわり、
クリムトの「音楽」、その他ルノワールもセザンヌもマネも
ゴーギャンもシーレもあり、なかなか見応えがあります。
クリムトの「音楽」、見たかったんです。
数年前に来たときは貸し出し中で見られなかったので・・・
絵を見た後は、美術館のカフェでアプフェルシュトゥーデルを。
ドイツ語圏では人気のあるリンゴのケーキです。
ドイツに来たら、一度は食べて帰らないと!
オペラも一回だけ見に行けました。
ちょうどフィデリオのプレミエをやっていて
初日ではありませんが公演チケットが取れました。
ダニエーレ・ガッティによる指揮、
ヨナス・カウフマンがフロレスタンを歌う公演です。
カウフマンは一度実演を聴いてみたいと思っていたので楽しみでした。
しかし残念ながらカウフマンは当日キャンセル・・・
代わりに歌ったのはスコット・マッカリスターという歌手。
最初は良い声でしたがすぐに細くなっていってしまい・・・
代役としてはまったく物足りませんでした。
Calixto Bieitoという人の演出も奇抜で
客席からはかなりのブーイングが出ていました。
巨大な鉄枠のジャングルジムが舞台上に作られ、
ソリストや合唱はその上(中?)で歌います。
鉄格子は動くのでかなり危険なためか、
歌手達は常に落下防止ワイヤーを体に付けての演技です。
これだけでもかなりの集中力を削がれるのではないでしょうか。
見ている側も気になってしまいました。
歌手の方々、本当に頑張ったと思います。
さらに、序曲として通常の物ではなく
レオノーレ第3番が演奏されたり、
第2幕の第2場の前に弦楽四重奏曲op.132が演奏(演奏はオデオンカルテット)
されたりという改変もありました。
ちなみに、カルテットのメンバーも
檻の中に入って上から吊るされた状態での演奏です。
第2幕の前奏曲や第2場の間奏曲として
レオノーレ第2番や第3番を演奏する舞台は聴いたことがあります。
フィデリオは元々「レオノーレ」として作られ、
その序曲(候補)としてレオノーレ第2番や第3番が作られた経緯があるため
関連性が高い曲であるためです。
今回の上演ははっきりと「1814年版」とあるので
内容としてはレオノーレではなくフィデリオの上演でした。
マルツェリーネを歌ったLaura Tatulescu や
ピツァロを歌ったWolfgang Kochはとても良かっただけに、
演出とカウフマンのキャンセルが残念な舞台になってしまいました。
でも、ベートーヴェン好きな自分としては
オペラ全編がベートーヴェンの音楽!というだけで結構楽しかったのですが(笑)
舞台写真等はこちら
もっと写真をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
http://www.flickr.com/photos/33874452@N07/sets/72157625720232582/
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2010/07/26
星降る夜
西麻布でのイベントの後、国立新美術館へ。
見たかったオルセー美術館展をようやく見てきました。
パリへは5,6回要ったことがありますが、なぜかオルセーへは行ったことがありませんでした。
いつもルーヴルで時間を使い切ってしまうのかもしれません。
入ってすぐ、ドガの絵に惹かれました!
生涯ダンサーを描き続けたドガ。
でも彼はダンサーの顔を描きません。
きっと、ダンサーを人物として描きたいのではなく、
ダンサーのいる風景を描きたかったんだろうなぁ、
なんて思いながら見ていました。
モネのアルルの日傘の女!
見るのは何度目かですが、何度見ても素晴らしい光のシャワーです!
睡蓮は、ポーラ美術館にあるのが一番好きですが
これは2番目に好きかも。
サージェントのカルメンを見て、
その日はずっと頭の中でハバネラがぐるぐる止まらなくなりました。
シニャックのマルセイユ港はTDSみたいです。
というか、TDSがああいう港を模しているのでしょうけど(笑)
ピサロのボワルデュー橋、水面に映る光と影の描写がいいです。
ロートレックは、フランスのデカダン主義作家?
ゴッホの自画像。青の深さ!
ゴッホのアルルの寝室は、アムステルダム、シカゴ、
オルセーと同じ構図で3枚あったはずですが、これでコンプリートです。
オルセーのものが一番ベッドの木目が薄いのでは?
と思ってWikipediaを見たらやっぱり。
ファンゴッホの寝室
そして大本命のゴッホの星降る夜。
ただただ引き込まれるばかり。
ため息。
いつまでも見ていられます。
あそこに行ってあの構図で写真を撮りたい!
昔プロヴァンスを旅した時にアルルへ行かなかったのが悔やまれます。
行ったのはアヴィニョン、オランジュ、エクスだけでした。
惜しいのは、展示室の光のあて方が強くて、
夜の感じをだいぶ殺してしまっていたのではないかという点。
あの絵を見るのには柵が近過ぎた点。
もう少し離れて見たいのですが、離れると前に人が入ってしまいます。
ドニって少しクリムトっぽいでしょうか?
金の唐草模様とか。
それとも、この時代の流行だったのでしょうか?
ドニってダジャレになりそうでならない、難しい名前ですね。
どーにかしてください。
アンリ・ルソーの「戦争」にはメルヘンな残虐さを感じました。
可愛く描くと一層コワイです。
ハンマースホイの不思議な空気感が好きです。
どこが不自然な印象を与えるのかわからないのですが、
不自然なんです。
新美はやはり、日曜日の夕方からすいてきます。16:30過ぎてからが狙い目かも。
売店で、iPhoneケースを売っていました。
しかし残念なことに使えるのは3GSまでで、iPhone4用はありませんでした。
主な見所は前半に多かったように思います。
モネ、ゴッホ、ゴーギャン。
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2010/04/12
マネとモダンパリ
先週オープンしたばかりの、丸の内三菱一号館美術館の開館第一弾企画
「マネとモダンパリ」展に行ってきました。
今回のポスターにも使われているベルト・モリゾの絵がやはり好きです。
この絵は以前にも東京で見たことがあるような気がします。
いつぞやのオルセー美術館展などで来ていたのかもしれません。
この絵を含めて、5枚ほどのモリゾの絵が1部屋に集めてかけてありました。
この5枚はたった3年間の内に描いたそうですが、
どれも別人かと思うほどに表情が違います。
マネの、モリゾに対する心の揺らぎが表れているのでしょうか。
結局、モリゾはマネの弟と結婚するのですが・・・
マネの絵はなんとなくぺたっとした平面感が独特で味があるのですが
マネばかりをこれだけ一度に見られるのは珍しい機会かもしれませんね。
マネは古い慣習を打ち破るべく戦っていた作家だったのですが、
新しい場所に自分の活躍を求めるのではなく、
徹底して、官僚的とさえ言える「サロン」で
自身を認めさせることに情熱を燃やしたのだそうです。
くっきりはっきりした輪郭線の筆致に、
マネの意志の強さを感じます。
彼の姿勢はニュルンベルクのマイスタージンガーの
ヴァルターにも重なる気がしました。
新しいこの美術館ですが、明治時代に建てられた
丸の内の最初のオフィスビルを復元したものだそうです。
でも当時の建物が残っているわけではなく、
当時の設計や雰囲気を踏襲したモダンで近代的な建物です。
明治建築の雰囲気と現代の技術が融合した、素晴らしい施設ですね。
でも、館内の間取りまでも当時の設計を踏襲する必要は
なかったような気がします。ちょっと狭いですね。
美術館ではよくある、解説映像上映コーナーの部屋は
部屋も入り口も狭いので、すぐに混雑してしまってました。
でも、ミュージアムショップはなかなか面白かったです。
チケット無しでも入れるので、丸の内へ行ったついでに
ふらっと寄ってみてもいいかもしれません。
「マネとモダンパリ」展
http://mimt.jp/manet/
さすがに日曜日の午後は混んでいました。
行くなら日曜の夕方か平日がよいと思います。
余談ですが、上の方に写っているワインは
Montepulciano "YUME" というイタリアンです。
日本語の「夢」から命名されたのだとか。
しっかりめな、好みのワインでした。
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2010/02/10
Renoir
ある日曜日、日の傾き欠けた頃。
国立新美術館で開催中のルノワール展を観に行きました。
国内外からかき集められたルノワール作品の数々。
日本人はルノワール好きだとは思っていましたが、
国内の美術館にもけっこうあるものですね。
中でも、箱根・ポーラ美術館はこの企画に全面協力体制です。
ここ数年、毎年訪れているポーラ美術館ですが、
まだ見たことのない作品も展示されていました。
日曜日も、16時になるとだいぶ観やすくなるようです。
普通にゆっくり観られる混雑具合でした。
この企画展にちなんで、売店ではBOUL'MICHが限定マカロンを販売していました。
ハート型のマカロンやバラのチョコレートもありました。
バレンタインの準備にいかがでしょうか?
ルノワール展
http://www.renoir2010.com/
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2010/01/02
今年の目標
音楽。
昨年は、コンサートやオペラはかなり絞り込んで行きました。
聞いた数は多くありませんが、ハズレは少なかったように思います。
今年は、新国立劇場のリング後半2つやトリスタン、ティーレマン/MPOの来日、
そして何と言っても、アーノンクールの来日があります!
3年前の来日では日本全国16公演を追いかけたぐらい、大好きな指揮者です。
彼の演奏を聴くのが目的でヨーロッパへ行ったことも何度かあります。
前回で彼の来日公演は最後だろうと思っていましたが、また来てくれるとは!
そして、すっかり恒例となった年末の上野のベートーヴェン交響曲全曲演奏会。
今年はなんとロリン・マゼールが登場という情報も!
7月のトリノ王立劇場の来日も魅力的ですが、
日本の真夏に椿姫やラ・ボエームなんか聴けないという理由で却下です(笑)
芸術。
今年はめぼしい展覧会が無いですねー。
東京都美術館が改修になるので、企画そのものが減っている感もあります。
不況でスポンサー不足というのもあるのでしょうか。
いつか、クリムトのダナエが日本に来てくれないかな、と思っています。
旅行。
昨年、一昨年と欧州でコンサートやオペラを聴いていないので、
今年は行きたいですね。
仕事にも慣れたし、まとまった休みを取れないことはないと思っています。
美味しいもの。
今年もモンブラン食べます!
WITTAMER、JEAN-PAUL HEVINなど、
既に狙いを付けているモンブランがいくつかあります。
そして、仕事。
今の仕事に変わってから2年目がスタートします。
IT業界では昨年から「クラウドコンピューティング」が
最も重要なキーワードとなっていますが、
今の会社はエンタープライズ分野のクラウドコンピューティングで
ちゃんと収益化できている、世界でも類を見ない企業です。
この会社で働いている自分は非常に貴重な経験をしているのだと実感します。
社内的なことなのであまりここには書けませんが、やりたいこともあります。
まずはできることからコツコツと・・・ですね。
今年もがんばりますよー!
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2009/11/06
THE ハプスブルク
六本木の国立新美術館で開催中の「THE ハプスブルク」、観てきました。
ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館が所蔵する
ハプスブルク家のコレクションを中心とした企画展です。
「ハプスブルク」を採り上げても
マリー・アントワネットにほとんど触れず、
「ウィーン美術史美術館」を採り上げても
フェルメールやブリューゲルを展示せず。
目玉らしい目玉もなくよくこれだけ見応えのある企画ができたものだと、
変な感心をしてしまいました(笑)
ハプスブルク家は肖像画を重んじたそうで、
たくさんの肖像画がありました。
どれも当時一流の画家に書かせたと思われる
素晴らしい職人の技が随所に見られます。
あとは140年前に皇室から贈られた画帖と蒔絵棚が素晴らしかったです。
見入ってしまいました。
私のプロフィール画像に使っている、ホロフェルネスの首を
切り落としたユディットを題材にした絵が2つありました。
どれもクリムトとは大きく異なる解釈・描写で3者3様なのが面白かったです。
タイトルを見なかったら同じ題材の絵とはとても思えないぐらいです。
SHOPで素敵な企画をやっていました。
麻布郵便局との共同企画で、
この売店内に設置されているポストにハガキを投函すると
ハプスブルク家の家紋の消印を押してくれるというものです。
早速、絵はがきと記念切手を買って自宅へ。
切手もハプスブルク家の家紋のものを選んでみました。
THE ハプスブルク
http://www.habsburgs.jp/
個人的には「THE ハプスブルク」というタイトルがどうも・・・
やはりドイツ語圏に君臨した家系なのですから、
「Das ハプスブルク」のほうが収まりがいいですよね。
実家の近所に「ザ・バーデン」というマンションがあって、
最初に見たときは吹き出しそうになりましたが(笑)
あそこに住んだら自宅の住所を書くのが恥ずかしいだろうなぁ・・・
なんて想像したり。
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2009/06/04
アシュラの後はスペインバルへ
ずっと見たかった国宝・阿修羅展が今週末までだというので、
急遽午後半休を取って見に行きました。
場所は上野にある国立博物館です。
行ったらなんと100分待ちです。
まるでディズニーランドです。
炎天下や雨天ではなかったのでまあ並べましたが・・・
ディズニーランドよりもお客さんの年齢層が高いためか(笑)、
スタッフが「具合の悪い方はいらっしゃいませんかー?」と声を掛けて回ったり
日傘の貸し出しがあったり。
なんと、給水所まで!
もはや耐久レースです。
頑張るだけ頑張った先に「折り返し地点」や「第○区ゴールでバトンタッチ」
があったらどうしようかと思いました(笑)
さすが、阿修羅人気です。
仏教や東洋美術に詳しくなくても日本人なら誰でも知っている阿修羅です。
3つの顔と3対の腕を持つというその特異な姿からか、
マジンガーZの「あしゅら男爵」やキン肉マンの「アシュラマン」をはじめとした
数々のパロディも生み出され、
小学生からお年寄りまで圧倒的な国民的認知度を誇る阿修羅です。
常に帝釈天との壮絶な闘いを繰り返した伝説から、
争いの絶えない場、激しい闘いの続く場を指す「修羅場」という言葉もあります。
館内もすごい人混みでしたが、
目玉の阿修羅像はガラスケースに入れられることもなく、
360度から見ることができました。
頭・腕・耳・顔の付き方から腰の細さ、3面の表情などすべて堪能し尽くしました。
かなり人間的なお顔です。3つの顔は少しずつ表情が違います。
基本的に、闘いの神に似つかわしくない優しい顔なのですが
少し内向的で気むずかしい一面も持っているようです。
(見た目だけで判断してます)
ウェストが細いです。とても華奢です。
腕も細いし、後ろから見るとまるで女性のようです。
この中性美も魅力なのでしょう。
いつのまにか「永遠の美少年」なんてキャッチフレーズもついています。
耳は4つありました。両側面の顔の両側です。
前面の顔の耳は、両側面の顔の耳を1つずつ兼ねているようです。
阿修羅さんの脳はいくつあるのでしょうか?
おなかをつねると、顔が3つとも「いてっ!」という顔になるのでしょうか?
おなかが空くと、顔が3つとも「おなかすいたー」という顔になるのでしょうか?
3つの顔のうち、食事をするのは1つだけでも他の2つは満足するのでしょうか?
3つの顔が同時に食事したら、食べるスピードは通常の3倍速いですね。
でもおなかは1つなので、きっと食べる量は1食分ですね。
脳が3つあるとしたら、1つの顔がコーヒーを飲みながら別の顔でみそ汁を飲んでも
たぶんちゃんと味がわかりますね。
・・・なんてくだらないことも考えながら鑑賞してました。
8世紀に建立された興福寺の遺跡や出土品などを眺めながら
その造形美・素材の色合い・風合い・天然素材が生み出す模様を味わい、
当時の生活ぶりに思いをはせ・・・と楽しみたいのですが、
あまりの混雑ぶりに集中できないこともしばしば。
それでも、存分に楽しんできました!
売店にあったTシャツが思いのほかかっこよかったので買ってきました。
ちなみに、阿修羅フィギュアは開幕2週間で完売したそうです(笑)
国宝・阿修羅展
http://www.asahi.com/ashura/
来月から福岡で開催するそうです。
美術館の中は乾燥しているので、終わった後はビールが美味しいんです!
・・・と、いつもなら美術館の後はビールなのですが
今日は趣向を変えて、上野駅の中にあるスペインバルへ入ってみました。
店内にはバルスペースとレストランスペースがあり、レストランスペースへ。
これからの時期はテラス席が気持ちいいです。
残念ながらパエージャに乗っているのはムール貝ではなくアサリでした。
美味しかったのは、1枚目のイワシのマリネ。
酢の甘味と酸味のバランスが良く、
上に乗っているレーズンと松の実のアクセントも良いです。
それから、3枚目の肉料理。
豚肉の煮込みソテーと自家製ソーセージです。
それから、もうひとつこれが美味しかった!
「焼野菜の冷製サラダ・アンチョビ添え」
パプリカ・トマト・オニオンなどの野菜を
あまーく甘く・トロトロなるまでじっくり焼いて、
それを冷製サラダにしています。
本当に柔らかく、甘い!
そして、添えてあるアンチョビやオリーブとのコンビネーションが抜群です。
これを食べるためにまた来たいと思うぐらいでした。
・・・と思って調べたら、なんとオザミの系列でした。
肉料理などに美味しいモノがまだまだあるかもしれません。
Vinuls 上野駅店
http://www.auxamis.com/vinuls_ueno/
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