2011/01/04

ミュンヘンの芸術

ミュンヘンには、アルテ・ピナコテーク、
ノイエ・ピナコテーク、モデルン・ピナコテークと
3つの代表的な美術館があります。
アルテ(古いという意味)はルネサンス・バロック期ぐらいまでの絵画
ノイエ(新しいという意味)はロマン派・印象派・近代ぐらいまでの絵画
モデルン(モダンという意味)はモダンアートの美術館です。





全部行きたかったのですが、旅行の日程の関係上、
月曜日開館のノイエしか行けませんでした。





ノイエ・ピナコテークには、モネの睡蓮やゴッホのひまわり、
クリムトの「音楽」、その他ルノワールもセザンヌもマネも
ゴーギャンもシーレもあり、なかなか見応えがあります。





クリムトの「音楽」、見たかったんです。
数年前に来たときは貸し出し中で見られなかったので・・・





絵を見た後は、美術館のカフェでアプフェルシュトゥーデルを。
ドイツ語圏では人気のあるリンゴのケーキです。





ドイツに来たら、一度は食べて帰らないと!



オペラも一回だけ見に行けました。





ちょうどフィデリオのプレミエをやっていて
初日ではありませんが公演チケットが取れました。

ダニエーレ・ガッティによる指揮、
ヨナス・カウフマンがフロレスタンを歌う公演です。
カウフマンは一度実演を聴いてみたいと思っていたので楽しみでした。





しかし残念ながらカウフマンは当日キャンセル・・・

代わりに歌ったのはスコット・マッカリスターという歌手。

最初は良い声でしたがすぐに細くなっていってしまい・・・
代役としてはまったく物足りませんでした。





Calixto Bieitoという人の演出も奇抜で
客席からはかなりのブーイングが出ていました。





巨大な鉄枠のジャングルジムが舞台上に作られ、
ソリストや合唱はその上(中?)で歌います。
鉄格子は動くのでかなり危険なためか、
歌手達は常に落下防止ワイヤーを体に付けての演技です。
これだけでもかなりの集中力を削がれるのではないでしょうか。
見ている側も気になってしまいました。
歌手の方々、本当に頑張ったと思います。





さらに、序曲として通常の物ではなく
レオノーレ第3番が演奏されたり、
第2幕の第2場の前に弦楽四重奏曲op.132が演奏(演奏はオデオンカルテット)
されたりという改変もありました。
ちなみに、カルテットのメンバーも
檻の中に入って上から吊るされた状態での演奏です。

第2幕の前奏曲や第2場の間奏曲として
レオノーレ第2番や第3番を演奏する舞台は聴いたことがあります。
フィデリオは元々「レオノーレ」として作られ、
その序曲(候補)としてレオノーレ第2番や第3番が作られた経緯があるため
関連性が高い曲であるためです。

今回の上演ははっきりと「1814年版」とあるので
内容としてはレオノーレではなくフィデリオの上演でした。





マルツェリーネを歌ったLaura Tatulescu や
ピツァロを歌ったWolfgang Kochはとても良かっただけに、
演出とカウフマンのキャンセルが残念な舞台になってしまいました。


でも、ベートーヴェン好きな自分としては
オペラ全編がベートーヴェンの音楽!というだけで結構楽しかったのですが(笑)


舞台写真等はこちら



もっと写真をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
http://www.flickr.com/photos/33874452@N07/sets/72157625720232582/


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