2009/10/14

ミシュランガイド京都・大阪版

ミシュラン京都・大阪版が発売されますね。

今年の春に発刊が発表されて以来、
特に京都の日本料理店に関して物議を醸しています。


外国人に京都の伝統がわかるのか、という議論。


クラシック音楽という伝統芸能に関わっていた自分ですが、
「よそ者にはワカラナイ」という態度は衰退を招くだけだと私は考えています。
ウィーンフィルでさえ女性やドイツ・オーストリア・ハンガリー周辺地域出身者
ではない奏者を団員として迎え入れる時代です。
シュターツカペレ・ドレスデンにも日本人奏者が入る時代です。
伝統を守りながらも、その良さをちゃんと伝える努力を怠ってはいけません。
後継者や支持者が育たない伝統は継承されず、消えゆくのみです。

しかし、残念なことに掲載を拒否した店もあるという噂も。
ミシュラン側は「載せる・載せないはこちらが決めること」と言ったという噂も。
一部は、意向に反して掲載された店もあるそうです。


それでも、おおかたの予想に反して星が付かなかった店もありますね。
ミシュランが選ばなかったのか。
店が拒否したのか。
真相は当事者のみが知っていることでしょう。


R0014122


個人的には確実に星がつくだろうと思っていた店があり、
ちゃんと星がつきました。
ミシュラン結果発表で予約困難になる前に・・・と、
来月の予約をなんと6月頃に取っています(笑)


(2009/10/16 コメント欄に書いたのですが、本文にも修正・追記して転記します。)

鎖国制度の崩壊、産業革命による交通手段の発達、
および第2の産業革命ともいわれるインターネットの普及が起こったことは事実で、
世界と時代は変化しています。
周りは確実に変化しているのに自らの変化を拒否するということは、
世界から・時代から取り残されることを意味すると私は考えています。
京都の文化は京都の人だけのものというスタンスは、
京都の人にしか京都の文化に触れることができない時代のものです。

一方で、現代の人間は、昔から受け継いできた伝統を
現代の人々へきちんと伝える責任があります。

まあ、次にくるのはメディアの崩壊(というか役割の変化)だと思うので、
ミシュランに掲載される・されないなど誰も意に介さなくなり
ミシュランが役割を終える時代は早晩訪れると思っていますが・・・

今、個人がTwitterなどを利用してネット上で発信する口コミが
大きな影響を持つ時代に差しかかっています。

時代は繰り返すと言いますが、今まさに京都の一部のお店が求める
「紹介・口コミ・評判」で情報がやりとりされる
フェーズになりつつあるのがおもしろいですね。

その「紹介・口コミ・評判」のスコープが
「京都(という限定された地域・人)のみ」から
「インターネット」へスケールします。
この変化は誰に求められないし、誰にも拒否できないものになりそうです。



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6 comments:

りん@今日は青葉台のなんとかアンジュってお店に行ってみよう さんのコメント...

スタンスの違い、文化の違いを感じます。

星をつけてもらって、どんどん有名になっていって、お客さんに来てもらって・・・ていうオープンな流れをよしとするフランスのミシュラン。一方、京都のおいしいお店は、一見さんお断りで、限られた人にしかアクセスできなくて・・・。日本のそのような態度は、秘密にすることによって、何かを守っているかのように、わたしには思えます。

いずれにしろ、来月のliebeさんのミシュラン・グルメレポ楽しみです。

liebejudith さんのコメント...

鎖国制度の崩壊、産業革命による交通手段の発達、
および第2の産業革命ともいわれるインターネットの普及が起こったことは事実で、
世界と時代は変化しています。
周りは確実に変化しているのに自らの変化を拒否するということは、
世界から・時代から取り残されることを意味すると私は考えています。
京都の文化は京都の人だけのものというスタンスは、
京都の人にしか京都の文化に触れることができない時代のものと私は考えます。
一方で、現代の人間は、昔からきちんと付け継いできた伝統を
現代の人々へきちんと伝える責任があります。

まあ、次にくるのはメディアの崩壊(というか役割の変化)だと思うので、
ミシュランに掲載される・されないなど誰も意に介さなくなり
ミシュランが役割を終える時代は早晩訪れると思っていますが・・・

今、個人がTwitterなどを利用してネット上で発信する口コミが
大きな影響を持つ時代に差しかかっています。

時代は繰り返すと言いますが、京都の一部のお店が求める
「紹介・口コミ・評判」で情報がやりとりされる
フェーズになりつつあるのがおもしろいと思います。
その「紹介・口コミ・評判」のスコープが
「京都のみ」から「インターネット」へスケールします。

meg さんのコメント...

 京都ミシュラン、ほとんど訪れたことのあるお店でしたが…。最近、明らかに以前より味、サービスともに落ちたなと感じるお店もあり評価って何なんだろうと…。人それぞれ、好みなども違うので格付けはあくまで参考程度としか思えないのです。
 以前、お薦めした仏光寺近くのお店も世代が変わってからはイマヒトツな感想しか持てないため再開拓が必要ですよ。

りん さんのコメント...

さすがに・伝統芸能に携わってきたliebeさんならではのお言葉ですね。現代へと受け継ぐ姿勢が大切だということ・・・。(BGMは元ちとせの「語り継ぐもの」♪♪)

そのうちミシュランの権威じたいも、なくなっていくかもしれないという未来予想は大胆ですね。ときどきliebeさんは、未来を見透かしたようなことを言う・・・。

もちろん、ネットのクチコミの力は信じてますよ。liebeさんや、こちらのブログにいらしてる方のグルメ情報は、今一番わたしの気になるところです★それに、いいお店もマスメディアに紹介されてしまうと、とたんに味が落ちてしまうものだというのも頷けます。

そうそう。メゾングラス・アンジュの焼き菓子を試してみました。う~ん。せぼーん!めるしー、めるしーぼーくー★☆★

liebejudith さんのコメント...

megさん、
仏光寺近くのお店、そうなんですか・・・残念ですね。
2年ぐらい前に行ったときは素晴らしかったのですが。。。
あのお料理をもう一度食べたい!と思っています。

りんさん、
未来を見透かすというより、今を見ている人はみんなわかっている
「衆知」だとさえ言えます。
書籍・雑誌など紙媒体の売上が落ちているのは目に見えている現実ですし。
TVや雑誌、ネットで話題になるとしばらくはほっといてもお客が来るので
そのお客をちゃんと離さない魅力を持ったお店が成功できるのでしょうね。

りん@ゴジラ対キングギドラ さんのコメント...

ふうん。そうか。
ミシュランに載らなくても、おいしいお店もあるだろうしね。
またおいしいお店を見つけたら、おしえてくださいね。^^

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