愛の死

久しぶりに聴いてきました。



NHK交響楽団定期演奏会。

第1632回の今回は、ワーグナーのトリスタンとイゾルデより
前奏曲と愛の死および第2幕演奏会形式上演です。


指揮はイルジー・コウト。ドイツの大ベテラン職人系指揮者です。

ソリスト陣も、バイロイト音楽祭常連の強者揃い。

コンサートマスターは、元シュターツカペレ・ドレスデンの
コンサートマスターのミリング氏。


余談ですが・・・

以前は、ミリング氏が来るときはティンパニのゾンダーマン氏も来ることが
多かったのですが、残念ながら数年前にお亡くなりになりました。

深く・まろやかな音で圧倒的な存在感を誇る素晴らしいティンパニ奏者でした。
太鼓の音がこうも高貴で格の違いを感じさせるモノか！
・・・と思わせてくれる、希有なティンパニ奏者でした。



期待して出かけました。


ドロドロ情念渦巻くこの作品は、私のお気に入りの1つでもあります。


今日は特に愛の死が素晴らしい演奏でした！

N響からこんな音がでるのか！というような、
みずみずしさと輝き・「世界」を感じさせる響き。


「愛の死」はトリスタンとイゾルデの最終幕の最後の最後で歌われるアリア。

これを、こんなにいい演奏で聴いたら「あーよかった！さあ、帰ろうか！」
という気分になってしまいました（笑）

・・・後半に第2幕があるのですが・・・（＾＾；

まずオープニングとエンディングを聴いてから休憩を挟んで、
中間の幕だけ聴くのも変な感じですね。


師匠が引退されてからN響のコンサートからはめっきり足が遠のいていましたが、
大満足です。

当日自由席1,500円というのもいいですね。
行こうと思ったときにふらっと行って、映画よりも安い値段でコンサートを楽しめる。

もう少し通ってもいいかも、と思いました。



ホルンの松崎先生と、クラリネットの横川氏！
私の師匠が引退した今、やっぱりこの方達は世界に誇れる日本の誇る名プレイヤーです。




終わった後は、139(cent-trente-neuf)でコーヒーを。



コンサート後のゆったりとしたひとときです。


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