今回の旅の最大の目的地は、白神山地です。
広大なブナの原生林を擁する白神山地は、
日本に3カ所だけある世界遺産・自然遺産指定地域
(知床・白神山地・屋久島)のひとつです。
ブナの新緑が綺麗で、花が咲き鳥が鳴くこの時期が最高!とのこと。
楽しみにしていました。
白神山地は世界遺産に指定されていますが、
その指定核心地域へは通常は立ち入ることが出来ません。
事前の入山許可が必要で、さらにそれなりの登山技術と装備が必要です。
道もありますが、ほとんどけもの道だそうです。
弘前から津軽峠へ行く道はまだ冬期閉鎖中なので、
有名な樹齢400年のマザーツリーや暗門の滝は見ることができません。
そこで今回は日本海側から入れる、十二湖付近へ行くことにしました。
案内していただいたガイドさんは、写真家の原田勇成さん。
白神山地に魅せられて、8年前にここへ来たそうです。
それから、見習いガイドの岩谷さん。
観光ガイドとしては見習いですが70歳を越えるマタギ(猟師)です。
熊撃ち・キノコ取りの名手だそうです。
岩谷さんが熊を捕ったときに、その新聞記事を原田さんが書いたことがあるそうで、
切り抜きを見せてもらいました。
十二湖のうち最も有名な、青池です。
本当に美しいブルーです。
水深は9mあるそうですが、底までくっきり見えます。
見ているだけで吸い込まれそうです。
途中、十二湖庵というお茶屋でお抹茶をいただきました。
お茶は、すぐそばを流れる白神山地の湧水を使って点てているそうです。
岩谷さんには「カバタケ」というキノコで作ったお茶をいただきました。
カバタケ茶は怪しげな健康食品業者も売っていますが、
これはご自身でキノコを取り、ご自身で作られているそうです。
道ばたには花もたくさん咲いています。
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崩山。

305年前に大地震があり、それ以来少しずつ崩落を続けているそうです。

3時間強で山歩き終了。
専門家2人に案内してもらう山歩きは本当に楽しかった!
写真家とマタギのお二人に案内していただけるとは、本当に幸運でした。
ここにはとても書ききれないほどのたくさんのことを教わりました。
本当に、ありがとうございました。

この新緑の美しさが本当に素晴らしかったです。
白神山地へ行くならこの時期をおすすめしたいですね。
原田勇成さんのブログ
http://kame517.cocolog-nifty.com/
ウェスパ椿山へ戻り、温泉でひと休みしてから移動です。

こんどはリゾートしらかみ号「青池」編成でした。


こういう観光列車も良いですが、本来は地元の方が乗る
各駅停車の旅も好きなんです。
しかし1日数本しか無いため、時間帯の都合で
行きも帰りもリゾート列車になりました。
沈む夕陽を見ながら秋田へ向かいます。


3時間ほどで秋田へ到着。

この日は秋田で宿泊です。
繁華街にある郷土料理屋へ行きました。
江戸時代創業の老舗です。

連休の谷間の平日の遅い時間ということでガラガラです。
他にお客さんはいません・・・(汗;
利き酒・利き味噌


山菜料理、魚料理、地鶏料理




きりたんぽ以外の秋田名物をひととおり味わいました。
さすが米どころ。味噌や酒が美味しいですね。
飲んでいると、他にお客さんも2人だけ入ってきました。
1人は、横浜から来た木材(特に広葉樹専門)を扱う商社の人、
もう1人は岐阜から来た木材商店の人。
商社の人はこの店の常連さんみたいです。
白神山地が世界遺産に指定され、周辺が国定公園となったため
ブナの伐採ができなくなり、
なんと、従来白神山地でブナを採っていた東北の業者は
今ではドイツからブナ材を輸入しているという話を聞きました。
驚きました。
横浜の商社の人に誘われて近くの蕎麦屋へ。


まあまあ美味しいお蕎麦でした。
ほどよく酔ってホテルへ帰り、温泉大浴場へ行くと・・・
なんとさっきの飲み屋で一緒だった岐阜の人とバッタリ。
秋田にはこれだけ飲み屋もホテルもあるのに、
同じ飲み屋の他に2人しかいなかったうちの1人と会うとは!
世の中狭いです。
次の日は歴史ある武家屋敷を見て帰ります。
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