古都の桜

関東地方のお花見も今週末が最後のチャンス！

ということで、鎌倉へ行ってきました。

鎌倉駅前の若宮大路からスタートです。



ここは、春は桜のトンネルになります。



すごい人混みでした。


そして、突き当たりの鶴岡八幡宮。



だいぶ散り始めていたのですが、池にたまった桜の花びらが綺麗でした。


次に向かったのは、鶴岡八幡宮の右手奥にある鎌倉宮です。



白い鳥居が印象的です。

こじんまりとした穴場的な神社ですが、私には懐かしい場所です。
小さい頃、よく家族で初詣に来ました。
ここへ来たのは25年ぶりぐらいでしょうか？




瑞泉寺。




この森の中の階段が印象的でした。



清々しい森林パワーたっぷりで、心も体も癒されます。

左右2つに分かれていますが、どちらも同じ場所に行き着きます。
左側の階段が古くなったので、右側に新しく作ったのでしょう。

しかしこの古い階段がなかなか味わい深いモノでした。
とても柔らかい「鎌倉石」で作られているそうです。
長い長い時間をかけて多くの人が歩いたため傾き、削られた石段。
長い長い時間をかけて蓄積された苔。



瑞泉寺は「花の寺」とも呼ばれ、四季折々色々な花が楽しめるそうです。
現存する唯一の鎌倉期の庭園なのだとか。



特に梅林が見事でした。梅の季節にまた来てみたい場所です。




杉本寺。

ここへ来るのは初めてですが、以前からずっと来たいと思っていた場所でした。



この寺はなんと、鎌倉幕府ができる450年以上前から存在する、
鎌倉最古の寺なのです。



「密教の霊場」的な、異様な雰囲気が立ちこめています。

立ち並ぶ白い奉納旗、境内の配置、茅葺き屋根や高床、柱など
すべてが独特な感じ。



建物の中は撮影禁止だったので残念ながら写真を載せられませんが・・・

壁や天井に無数のお札が貼り付けてあります。
至る所に「～そわか」等のお経・呪文のたぐいが掲示してあります。
狭い中に何体もの仏像があります。
お香の煙が立ちこめています。

本堂のさらに奥深くにある本尊には、近づくことはできません。
少し離れた場所から観ます。

本尊を拝観できる部屋には3人ぐらいしか入れません。
そのさらに奥に続く廊下の突き当たりのような場所に、
ろうそくの光に浮かび上がる仏像が3体。

仏像までの距離も、仏像の大きさ、仏像がある空間の大きさもよくわかりません。

これがすごい幻想的。

エジプトのピラミッドの中もこんな感じかな？
インカ帝国の古代遺跡の神殿の中もこんな感じかな？
イタリアの古い教会の地下墓地の中もこんな感じかな？

・・・と思わせるような、
現世とはまったく別の空気と時間と空間が存在するような、
そんな不思議な感覚でした。


ここは、夜中に一人でいたらコワイお寺ナンバー１かもしれません（笑）



そして、報告寺。



「竹の寺」で知られています。美しい竹林が見事です！



うっそうと茂る、手入れの行き届いた孟宗竹。
太い太い竹の間から漏れてくる陽の光。



お金と手間と人をかけてきちんと整備されているのでしょう。
杉本寺とは全く違う、明るさ、清涼さを感じるお寺でした。



帰りに、「桜のモンブラン」に惹かれて通りすがりのカフェへ入りました。

お店の名前も「Cafe Sakura」だったし。




これが桜のモンブラン。



うーむむ・・・
ハッキリ言って、モンブランじゃありません（笑）

外側は、生クリームに香りと色を無理矢理付けた感じです。
上には、よくあんパンに乗っている、桜の塩漬けが。

中はこんな感じです。



中に少しマロンクリーム（栗のかけら入り）が入っていました。
かろうじて「モンブラン」と称して販売できるアリバイ作り？？？




まあ、何時間も歩いて疲れていたので甘いモノが欲しかったし
テラス席が気持ちよかったし、
店員の女の子が可愛かったので許しましょう（笑）
　その女の子と少し話したら、なんとその子も音大卒でした。
　類は友を呼ぶようです。



絢爛豪華な京都も素晴らしいですが、
侘び・寂びを感じる鎌倉の渋いお寺もなかなか良いものです。

5月の新緑、6月のあじさい、夏の鎌倉の海、秋の紅葉・・・

一年通して楽しめます。



関東地方の桜ももう終わりですね。
今朝起きたら、家の前の桜がほとんど葉になっていました。



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