2008/04/09

音楽界のニュース

オペラ制作、今年で中止…小沢征爾さん監督の音楽祭
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080409-OHT1T00194.htm

2005年から始まった「東京のオペラの森」が2009年で終了することが決まりました。

昨年、「オペラ上演の難しさ」というタイトルでブログに書きましたが・・・
http://liebejudith.blogspot.com/2007/11/blog-post_6108.html

オペラ公演はチケットが高騰し、そのチケット代の高さ故に
チケットが売れず空席が目立ち、主催者は大赤字を出すという
悪循環が定着してきてしまいました。

昨年秋のベルリン国立歌劇場も、ドレスデン国立歌劇場もあまり売れませんでした。

こんな状況がそう長く続くわけがありません。
いよいよそのツケが回ってきたということでしょう。

「東京のオペラの森」も、「カメラ席解放のため追加券発売!」
パリ国立オペラもチケット売れず・・・
ザルツブルグ音楽祭制作のフィガロも売れず・・・
ウィーンフォルクスオーパーも「こうもり」以外は売れず・・・
ウィーン国立歌劇場も平日公演はまだまだチケットが余っています。

昨年「来年のオペラ公演」というタイトルで
このブログに書いた悪い予想が当たり始めています。
http://liebejudith.blogspot.com/2007/11/blog-post_29.html

サブプライム問題に端を発し、日本企業の株価も軒並み下がり、
オペラのスポンサーになる企業や助成金が減ることが予想されます。

「東京のオペラの森」打ち切りを皮切りに、
オペラ公演の淘汰が始まるのではないでしょうか。



在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080409/acd0804091334003-n1.htm

橋下知事は出馬宣言以来、イメージ下がりっぱなしですね・・・
ただでさえオーケストラ運営は難しいのに。

アメリカのように、富裕層や企業の文化事業への
寄付が美徳とされる下地があるか、
ドイツのように自治体が80%以上の運営費を支えるような体制がないと
芸術を守るのは難しいのでしょう。。。



パバロッティ氏、トリノ五輪の熱唱は“口パク”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080409-00000034-yom-ent

衝撃の事実が発覚。
このときの指揮者がバラしてしまったらしいです。

パヴァロッティ氏が亡くなったとき、
マスコミはこぞって「トリノ五輪開会式での熱唱が記憶に新しいことだ」と書いていたのに・・・

「誰も寝てはならぬ」ならぬ「誰も言ってはならぬ」ですね(笑)



※コメントの投稿はここをクリック

5 comments:

匿名 さんのコメント...

う~~~クラシック界の暗雲は、残念ですね。
やはり、音楽好きな私にとっても、高額なオペラ観賞には
どうしても、お財布と睨めっこになってしまいます。
まして、普段、コンサートに縁のない人は、
さらに足が遠のきますよね。
どうにかならないものか・・・ですよね。
パバロッティのは、、、誰も言ってはならなかったですね~~~。

匿名 さんのコメント...

アメリカでは寄付すると税金控除の対象になるので、大きな企業や大金持ちから結構な金額の寄付があるんですよね。日本では難しいかもしれませんね。しかもオペラはお金かかるし。指環とか日本で見たらどんな金額のチケットになっちゃうんだろう。

パヴァロッティの件はそんなこといまさらねぇ、って感じです。METでも彼だけはボディマイクをつけてたらしいですよ。他の人よりも大きい声に聞こえるように、ってことだったらしいです。でも、口パクでも、マイクつけてても、彼がすばらしい楽器の持ち主だったことには変わりないですよね。

liebejudith さんのコメント...

ayaya!さん、
オペラの引っ越し公演はものすごい経費がかかることもわかるので
やはり新国立劇場には頑張ってもらわないと・・・ですね。

みつおさん、
海外のオペラハウスの引っ越し公演で指環・・・
5000ドル x 4枚 とかそんな感じですね。
それだけ出すのなら現地に観に行った方がいいと思います。
パヴァロッティは・・・だまされたとは思いませんが、
言わなきゃいいのに、です(笑)

匿名 さんのコメント...

確かにオペラのチケット高いですけどね~無くなると思うとすごく残念です。橋下知事、そんなことしたんですか。。。悩んでる友達の顔がいっぱい浮かんできます。。。

パヴァロッティ、実はテレビで見てて、何か変というのは気づいてたんですが、あまり確信無かったので、誰にも言わなかったんですけどね。どの歌詞だったか、タイミング的にずれたり、その息のタイミングであの声量が出せるわけ無いとか、そんなこと思ったんです。でもやっぱり言わないでいて欲しかったですね。

liebejudith さんのコメント...

アレグロモルトさん、
私も同級生や先輩後輩が関西のオケに何人かいます。
ただでさえ厳しいオーケストラ運営がますます厳しくなりますね。
府政も厳しいのでしょうけど・・・

開会式のパヴァロッティに違和感を感じていたとはさすがですね!
でも「誰も言ってはならぬ」ですよね~。

コメントを投稿

 



Copyright © 2007 - 2013 liebejudith All Rights Reserved.