2007/11/20

ミュンヘン・ダービー

・・・と言ってもバイエルン・ミュンヘン vs TSV1860ではありません。

私は、今月3日にティーレマン指揮・ミュンヘンフィルのコンサートで
Rシュトラウスとブラームス1番のプログラムを聴いています。

今日はサントリーホールで、バイエルン放送交響楽団のコンサートでした。
バイエルン放送交響楽団もまた、ミュンヘンを本拠地とするオーケストラです。



ミュンヘンフィル vs バイエルン放送交響楽団!
ミュンヘンのオーケストラ同士で似たプログラムで対決です。

指揮はマリス・ヤンソンス。
プログラムはRシュトラウスの「ツァラトゥストラはこう語った」と
ブラームスの交響曲第一番です。




さて、その結果は・・・?


私は、ヤンソンスの演奏を聴くのは5回目です。なんと全部違うオーケストラ。
レニングラードフィル、オスロフィル、ベルリンフィル、
アムステルダムコンセルトヘボウオーケストラ、そして今回のバイエルン放送交響楽団。
どれも一流の名門オーケストラです。
でも私には、彼の演奏はいつも印象が薄いのです。
どのオーケストラで聴いてもいつもそんな感じ。
どうもしっくりこないのです。

でも、あまりの前評判の良さについつい期待してチケットを買ってしまいます。

今回もそうです。しかも、バイエルン放送交響楽団は好きなオケですし。

「ツァラ」は、このオケの能力を存分に発揮した演奏でした。

弦も良く鳴るし、管のテクニックもバッチリ。
ミュンヘンフィルはどっしり重低音に支えられている感じですが、
バイエルン放送交響楽団の音は本当に明るいです。

ヤンソンスは結構大きな声で歌いながら指揮をします。

このオケの上手さを存分に発揮した演奏でしたが、
ティーレマン/ミュンヘンフィルの圧倒的な音の洪水、まろやかな音のブレンド、
これでもか!というぐらいに充実した分厚い響きを聴いたばかりということもあり、
ちょっと物足りなさを感じたのも正直な感想。

ちなみにこの曲はチューバが2本必要なのですが、エキストラで
シュターツカペレ・ベルリンのチューバ奏者が入っていました。

ブラームスは、残念ながらあまり好みではありませんでした。
特に第1・第2・第3楽章で弦も管もちょっと疲れが感じられます。
ホルンの名手で有名なリツコフスキー氏も相当にお年を召されたようです。
まあ、土曜日に川崎公演、日曜日に愛知公演日帰りで、今日ですからね。
ジャパンアーツさん、働かせすぎですよ!
明日のマーラー5番は大丈夫なのでしょうか?

終楽章はオケ全体が勢いを取り戻したものの、よく言えばおおらか、
辛口に言えば、雑な感もなきにしもあらず。

終楽章序奏部のフルートが良かったです。
音がホールによく回るように楽器を上げて伸びやかに吹いていたのが印象的です。

Posauneのコラールは、残念なことにツァラで吹いていた名手Horch氏が降り番で、
Profanter氏がトップを吹いていました。Horch氏は私の好きなプレイヤーの一人なのです。

そのProfanter氏、「らーみーみふぁー」までは良いのですが、
その後の「ふぁそふぁふぁみふぁー」がちょっとイマイチでした。。。
まあ、これを完璧に吹ける人はそうそういないと思いますが・・・

このオケにはドイツ最高のバスポザウネ吹き・Ernst Giel氏がいたのですが、
すでに引退されています。

10数年前にコリン・ディヴィス指揮でこのオケでブラ1を聴いたことがあります。
このときHorch氏・Giel氏のセクションで素晴らしいコラールを聴かせてくれたのを
今でも忘れられません。

第1楽章繰り返しなし、最後の大コラールはPosauneの補強付きでした。

アンコールはブラームスのハンガリー舞曲第5番と
Rシュトラウスのばらの騎士のオックス男爵のワルツでした。
今日は、アンコールのばらの騎士のワルツが一番良かったと思いました。
・・・でも昨日のドレスデンの方が何倍も好きですが(笑)

ヤンソンスの演奏には、雰囲気・世界・深み・思い入れ・香りといったものを
あまり感じませんでした。
オケは抜群に上手いし、明るくて豪快で楽しい演奏。そんな感じです。

それから、バイエルン放送交響楽団のPosauneセクションは、
いつのまにかアメリカ式の楽器を使うようになっていました。
私はドイツ管の楽器の響きが好きなのでちょっと残念なのですが、
ドイツ管はやはり使いにくいんですよね。コントロールしづらい。
今はドイツ管で楽器を揃えるオケはベルリンフィルと旧東ドイツのオケぐらいでしょうか。

東京11月のミュンヘンダービー。
結果はティーレマン・ミュンヘンフィルの
素晴らしい統率力と集中力の圧勝でした!
 (あくまで、私の個人的好みです)


終わった後は恒例、オ・バカナルでご飯です。




ANAインターコンチネンタルホテルのロビーにはクリスマスツリーが出ていました。




  ※ちなみに、バイエルン・ミュンヘンのファンショップとTSV1860のファンショップは
   商店街の小さな通りを挟んで向かい合っています。
   ミュンヘン・ダービー開催の時はさぞ殺気立っていることでしょう(笑)

11 comments:

匿名 さんのコメント...

ドイツのオケは、今、皆さん、日本に出稼ぎに行っているのですね。(笑)
ご苦労なことです。
やっぱり、日本に行くと時差ぼけもあるだろうし、連日の演奏会で大変だと思いますね。
ヤンソンスの演奏、私も違うオケで何回か聴きましたが、無難に、きちんとまとめた感じがしますね。
私も、聴き比べてみたいなあ。

liebejudith さんのコメント...

りーさん、
ウンターデンリンデン、ゼンパーオーパー、ヴッパータール、
ミュンヘンフィル、バイエルン放送交響楽団・・・
10月11月だけで、東京ではこんなにドイツのオケを聴けるのです。
でも残念なことに、お客さんの取り合いになってしまったようで
どの公演も客入りイマイチ・赤字続出なのだとか。

はい。ヤンソンスの演奏は変にいじったりしない無難路線ですね。
で、最後は勢いをつけて盛り上げる感じですね。

匿名 さんのコメント...

これからの時期、クリスマスツリー、イルミネーション、街中ピカピカの季節ですよね。それに、音楽もクリスマス音楽~♪

オーバカナル、最近takeoutばかりです。ランチタイムのサラダお薦めなのです。

liebejudith さんのコメント...

luneさん、
都会の散歩が楽しくなってくる季節ですねー。
オ・バカナルは、コンサート帰りにしか行かないので
私は夜しか行ったことがありません(笑)

匿名 さんのコメント...

こんばんは。
アーノンクール/ウィーンフィルの豊田公演の時に書き込みをした者です。

私は豊田で演奏されたヤンソンス/バイエルン放送響のブル7を聴きましたが、なかなか良かったですよ。ただ、残響が消える前のブラボーはやめて欲しかったです。でも、ヤンソンスは嫌な顔をせず、その人に笑いかけていました。

バイエルン放送響は(私の記憶違いでなければ)20年ほど前に、コリン・デイビス指揮のドビュッシーを聴いていますが、相変わらず上手いですね。

東京では色々な演奏会が行われるようで、うらやましい限りです。

それでは、今後ともブログ楽しみにしています。

liebejudith さんのコメント...

LONGさん、
1年ぶり!ようこそいらっしゃいました。
バイエルン放送響、上手いですよね。
管楽器の上手さが特に光ってます。弦にも厚みがあるし。
残響が消える前の拍手は真剣に聴きたい聴衆には迷惑ですが、
ヤンソンス氏は、あの演奏を聴いていると
そういうノリも好きかも知れないとも思えてきますね(笑)

コンサート・オペラ・美術館好きとしては東京を離れられません。
ここまでいろいろなものをまとめて見られるのは
世界でも東京だけじゃないでしょうか?

匿名 さんのコメント...

こんばんは。
先の書き込みは久々でしたが、実はちょくちょく覗かせていただいております。
(確か)昨年末一時休止されたときは、心配しておりました。

ところで、東京では素晴らしい演奏会・展覧会等がたくさんあり、
本当にうらやましい限りです。

それでは、今後とも更新を楽しみにしております。

liebejudith さんのコメント...

LONGさん、
あれからもいらっしゃっていただいてたのですね。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

すいません。リツコフスキーがとても好きなので突然書きこんでしまいました。
次の日のマーラーも、川崎のマーラーもすばらしかったですよ。ffもですが、ppもです。どちらも響きが他の人とは違っていました。

ブラームスは私もいつものリツコ様の響きと少しちがうなあ、と感じました。私はバックステージ?席でしたが、別の席の2階の友達はすごく響いていて大きめに聞こえた、といっていました。

liebejudith さんのコメント...

ちえぞうさん、
絶好調のリツコフスキー氏は本当に素晴らしいですよね。
ブラームスの日は、私は少し疲れ気味に聞こえました。
彼のスケールの大きさがイマイチ感じられないというか。
20年ぐらい前、フランクフルト放送交響楽団の来日公演にエキストラで参加して、
インバル指揮の復活ですばらしい演奏を聴かせてくれたのが強烈な印象です。

匿名 さんのコメント...

そうですか。
やっぱりそう聞こえましたか。
お座りになってたのはバックステージではないならば、場所の違いではないですね。。。。

マラ5は間違いなく、良かったです。ミューザもサントリーも同じように響いていました。

ブラームスはホルンはpはかなりpというように指示がでていたとか。。。。

クーベリックの復活のリツコフスキー(おそらく吹いている)もよかったです。

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