2008/03/16

アバド/ルツェルンのマーラー3番

昨日、NHK BS hi で放送された、2007年ルツェルン音楽祭のコンサート、
クラウディオ・アバド指揮/ルツェルン音楽祭祝祭管弦楽団による
マーラー交響曲第3番のコンサートの放送を観ました。

昨年夏に私が聴きに行ったコンサートです。

http://plaza.rakuten.co.jp/liebejudith/diary/200708180002/
http://plaza.rakuten.co.jp/liebejudith/diary/200708190000/

 ※ちなみに、TV放送でも客席にliebejudith発見です(^^;



放送で聴いたらちょっとはいいかな?と淡い期待を抱いたのですが
その期待はもろくも簡単に崩れ・・・・

昨年ルツェルンで聴いたときとまったく同じ印象。

アゴーギグ、表情以前に基本的にテンポが定まらないので
なんとも地に足の着かない演奏です。

TV放送を観てもやはり、終演後のオケメンバーの表情はあまり幸せそうではありません。

なぜこの演奏が絶賛されるのか、私には全く理解できません・・・



でも、2006年の来日公演のマーラー6番や
2003年のルツェルンでのマーラー2番がとてもとてもよかったので、
アバドのマーラーにはついつい期待してしまいます。

ルツェルンでマーラーの9番をやったらまた行ってしまうんだろうな・・・



マーラー:交響曲第2番 アバド、ルツェルン祝祭管弦楽団


マーラー:交響曲第6番イ短調《悲劇的》アバド、ルツェルン祝祭管弦楽団


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2 comments:

耳澄 さんのコメント...

こんにちは

初めてブログを拝読しました。
興味深いレポートが多く愉しく読ませていただいてます。

ルツェルンでのアバドの3番、お好みでなかったようですね。
私は10年以上前にベルリンでのアバドの3番でいたく感動した者でして、今回の放送も楽しみにしていたのですが、よくも悪くもアバドに変化があり、大変興味深く観ました。

ところでテンポが定まらないというのが気になる記述だったのですが、
マーラーの指示ですとかなり頻繁にテンポは変転するのですが、それ以上にアバドが変えていたということなのでしょうか?
テンポの変転に関してはアバドの采配は他のマーラー指揮者よりは穏健と思えるだけに、疑問に思った次第でした。

liebejudith さんのコメント...

耳澄さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
私もベルリンに留学していたことがあり、来日公演も含めてアバドのマーラーは何度か聴いております。アバドのマーラーは好きですし、マーラーの3番は私にとって特別な曲でもあるので、昨年のルツェルンの公演をとても楽しみにしていました。

テンポについては、楽譜の指示によるテンポの変化とはまったく別次元の問題です。
まっすぐ立てない・まっすぐ歩けない人がちゃんと踊れるわけがない・・・と例えればおわかりになるでしょうか。
ちゃんと振れる指揮者なら、指揮法の教科書通りの振り方でなくても身振り一つだけで、どんなテンポで・どんなフレージングで・どんな強弱で弾けばいいのかが一瞬で伝わり、オケは迷うことなく確信を持って演奏できます。(そういう意味では小澤征爾氏は超一流ですね。私は彼の音楽は好みではありませんが(笑))
アバドはテンポを変えていたというよりフラフラで、もはやテンポの指示さえまともに出せていませんでした。なので、オケは常にテンポ・フレージングについて疑心暗鬼で演奏せざるを得ない状況・テンポやリズムに確信を持って演奏できない状況だと感じました。
たとえば、第2楽章も第3楽章も、いったいどんなテンポで弾き出せばいいのかよくわからないまま始まってしまいました。もし自分がオケの一員だったらあの中で弾くのはとても不安です。あれだけの技量を持つ人たちが集まるオケですからなんとかしていましたが、並大抵のオケではもっと不安一杯な音になっていたでしょう・・・

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