2008/01/30

朝比奈隆氏生誕100周年

今年2008年のクラシック音楽業界では、カラヤン生誕100周年でにぎわっています。
今月は、小澤征爾氏がベルリンフィルと共にベルリン、ザルツブルク、ルツェルン、ウィーン等
ヨーロッパ各地でカラヤン生誕100周年記念コンサートを開催しています。


でも忘れてはいけません!

我が国の誇る大指揮者、朝比奈隆氏も生誕100周年なのです。

そう、朝比奈氏とカラヤンは同じ年の産まれ。

朝比奈氏のほうが2年ほど長生きされました。
 ※カラヤンは1989年没、朝比奈氏は2001年没。


朝比奈隆氏は、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、ワーグナー、Rシュトラウス等の
ドイツ音楽を得意としていた指揮者でした。


私が朝比奈隆氏の演奏に初めて触れたのは高校生の頃でした。

東京都交響楽団で、ブルックナーの交響曲第8番。

地響きを立てて大地を動かすような、巨大なブルックナー。

都響がこんなに良く鳴るオケだったとは。

そのスケールの大きさに圧倒されました!


朝比奈氏は関西を本拠地として活動していた指揮者だったのですが、
それ以来、私は東京で朝比奈氏が演奏されるときはできる限り聴きに行ったものです。

大阪フィルの東京公演、N響、都響、東響、新日フィル・・・

シュターツカペレ・ベルリンの日本公演でベートーヴェンを指揮したこともありました。
曲は交響曲第6番F Dur「田園」と交響曲第5番c moll「運命」。
このときの演奏は今でも鮮明に記憶しています。
朝比奈氏がドイツのオケを振るとこうなるのか!と
納得させられる演奏でした。


氏の演奏の特徴は、とにかく充実した音響。

繊細さはあまりありませんが、
充実した分厚い・豊かな響きに身をゆだねて浸って満喫することができる。。。
そんな演奏でした。

私自身、小澤征爾氏のねちっこい・まとわりつくような演奏よりも
豪快でおおらかでスケールの大きな朝比奈隆氏の演奏が好きなので、
国外での活動がそれほど頻繁でなかったのがもったいない気もしています。
 ※小澤氏は出身大学の大先輩なのですが・・・ゴメンナサイ


ドイツでは少々活動していましたが、アメリカデビューは80歳過ぎてからですからね。




大フィルとの演奏はライヴで聴くと面白いのですが、
正直、オケの技術に少々難があるので、CDで聴くにはちょっと辛いモノがあります。。。

やはり東京のオケとのブルックナーの演奏の完成度が高く、おすすめできます。




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