24日はコンサートに出かけました。
バッハ・コレギウム・ジャパン毎年恒例の、クリスマスイブのメサイアです。
メサイアは聖書を出展とする、メサイア(=メシア救世主=キリスト)の
物語を歌うオラトリオです。
クリスマスにふさわしいコンサートと言えますね。
今日のコンサートは完売、当日券も無しということでした。
BCJメンバーの中に学生時代からの友人がいるので、
ありがたいことにBCJのチケットはいつも割引で手配してもらっています。
会場はサントリーホール。
考えてみたら、私はサントリーホールでBCJを聴くのは初めてでした。
BCJの定期公演は神戸松蔭女学院のチャペルと、
東京オペラシティコンサートホールですから。
サントリーホールは、この編成のオケを聴くにはちょっと大きすぎですね。
音がブレンドする前に拡散してしまう感じは否めません。
ちなみに、今日の編成は1Vl3、2Vl3、Va2、Vc2、Cb1、Ob2、Fg1、Tp2、Cemb、Org
合唱が各声部4人ずつでした。
第1部と第2部の間に休憩が入りました。
オペラシティやチャペルに比べてホールの残響が少ないせいか、
前半は少しテンポがつまり気味に感じられましたが
休憩を挟んでからはホールの響きを掴んだのか、かなり良くなったように思います。
こうあるべき!というような、天を仰ぎ見るような素晴らしい響きが出てきました。
鍵盤楽器では到底なし得ない、純正な響きはやはり心地よいモノです。
例のアリアでの、島田氏のトランペットののびやかで柔らかい音!
素晴らしいです。
進むにつれてちょっと音が当たらなくなってきましたが・・・
ソリストは、いつもBCJと共演しているメンバーではありませんでした。
ソプラノは韓国のイェレ・スーという歌手。
バーゼルでテュルク氏の下できちんと古楽を勉強した方のようです。
声も綺麗で、しかも韓国女優?と思うほどの美人でした。
アルト(カウンターテナー)のスティーブン・ウォレス氏は
声の響きは柔らかですが、発音がやや不明瞭なので、
テンポの遅い箇所が聴かせどころという感じ。
テノールのハンス・イェルク・マンメル氏、、バスのドミニク・ヴェルナー氏は
きちんと歌っていましたが、ハッとする瞬間も特に・・・という感。
美人といえば、BCJの合唱団にいる、ある女性にいつも心惹かれています。
今風に言うと「萌えて」います(笑)
凛とした端正なたたずまい、真摯な歌い姿。
お名前も存じ上げないのですが、いつかお話ししてみたいです。
・・・ステージ上の姿しか拝見していないので、
実際にお会いしたらただのおばちゃんだったりして(笑)
閑話休題。
メサイアでは、第2部最後に有名な合唱『ハレルヤ』があるのですが、
この曲の時に神をたたえ、敬意を表して聴衆も起立する習慣があります。
でも、日本ではこの習慣を知らない人が多いためか、立ち上がる人をほとんど見ません。
今日も立ち上がったのは約2,000人中10人ほどでした。
楽譜のバージョンはよくわかりませんでした。
配布されたプログラムにも明記されておらず解説もありません。
サントリーホール前もクリスマスイルミネーションです。
帰宅してから、シャンパンとケーキでクリスマス気分を味わいました。
シャンパンはモエ・エ・シャンドンのロゼ。
ロゼのシャンパンなんて、味より気分を味わうものだけに、
クリスマスでもないと飲む機会がありません。
ケーキは近所のメゾンカイザーで買ってきたブッシュ・ド・ノエル。
ヘーゼルナッツとアンズジャムが入った、美味しいケーキでした。
キャンドルは、小樽の北一ガラスで買ってきたものと
先日スウェーデン大使館で購入したものです。
いい気分になったところで、近所のカトリック教会へ。
私の家は特にクリスチャンの家庭でもなく、
通った学校も、高校まではずっと公立、大学は私立音大だったので
礼拝・ミサとは無縁の人生でした。
ある年、一人で過ごすクリスマスが寂しくて
ふと思いついたのが「教会へ行こう!」だったのです。
それ以来毎年行くことにしています。
来る者拒まず、誰でも暖かく受け入れてくれます。
初めて行ったとき、それまでただの曲として知っていたいろいろな音楽が
ミサの流れの中でこういう場面で歌う曲なのか!と知ったのがショックでした。
音楽をやっているときに行けばよかった・・・・とそのときになって後悔しました。
ミサに行くと本来のクリスマスの意義を思い、
これ以上ないというクリスマスの雰囲気を味わえます。
このイベントが無いと、ただのミーハーなクリスマスになってしまいますから(笑)
今年も充実したクリスマスでした!
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お久しぶりですがブログお引越し
6 年前
9 comments:
Frohe Weihnachaten!
私も学生時代までずっと、イブは、教会の聖歌隊の一員として、メサイアを歌っていました。
やっぱり、荘厳でこれほどまでに、クリスマスらしい曲はないですよね。
久しぶりに私も教会に足を運びたくなりました。
いい音楽を聴いて、シャンパンとケーキ、そして教会へ‥‥
素敵なクリスマスですね。
私は祖母がクリスチャンで、子供の頃はクリスマスに教会に行ってました。
ハレルヤで起立する習慣、知りませんでした
ayayaさん、
メサイア歌っていたんですねー。すごいです。
声楽が本職でないときつそうな曲ですね。
にまりさん、
はい、よいクリスマスでした。
そうなんです。メサイアを聴く機会があったら
ハレルヤで立ってみてください。
演奏との一体感がすごいですよ!
私も先日、ミサの見学に行ってきました。ミサ曲やることが多いからね。
クリスマス直前はグロリアをやらない、とか。色々な習慣があって、興味深かったです。
ただ、ラテン語のミサでグレゴリオ聖歌で、と普段なじみがないものが多かったですけど。
メリークリスマス。今年もあとちょっとですが、がんばりませぅ!
mya姐さん、
メリークリスマスです。
そうそう、ミサの流れを知っているのと知らないのでは、
音楽をやる上でも変わってきますよね。
ミサでラテン語のグレゴリオ聖歌を歌うんですか?
そんな教会もあるんですねー。
素敵なクリスマスを過ごされたのですね(^O^)
ボクは真逆かもです。
中学高校とカトリック系の女子高でぬくぬくと生きてきたので(ボク自身は無宗教だけれど )、事あるごとにお祈り(朝、昼、帰りなど必須)、頻繁になんとかミサ・・・のオンパレード♪でした。
そのせいか今では近寄らず(((^^;
にゃんぴんさん、
おおー、わざわざ近寄ろうとも思わないぐらいって
ある意味うらやましいです。
「知っている」と「知らない」では天地ほどの差がありますから。
わたしも教会とか行って、クリスマスしたら、泣いちゃうかもな・・・。中高とミッション系だったから、母校でもクリスマス礼拝をやってますよ。そして、ハレルヤは、全校生徒の合唱の伴奏をしました。なつかしくて涙が出ますよ。
りんさん、
ミッション系だったんですね。そういう文化を知っているって、いいですね。
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